【CES 2017】

サムスン、ペン対応でAndroidアプリも使える「Chromebook Plus/Pro」を出展

 サムスン電子は、「CES 2017」に合わせ、Chromebookの新モデル「Chromebook Plus」「Chromebook Pro」を発表。同社のブースには、これらChromebookの実機が展示され、来場者の関心を集めていた。

サムスン製のChromebookである「Chromebook Plus」

 Chromebook Plus、Proはどちらもタッチパネルに対応したモデルで、筐体や主な機能は同じ。違いはCPUにあり、PlusはARMベースの「OP1」、Proはインテル製の「Core M3 6Y30」が搭載されている。ディスプレイのヒンジは360度開くことができる仕様で、ディスプレイ側を表に出せばタブレットとしても利用できる。

 Galaxy Noteシリーズと同様、静電容量式のタッチパネルで使えるペンに対応しており、本体横に収納する仕様。ペン入力については、ワコムの技術が用いられている。

Galaxy Noteシリーズの「Sペン」に近いサイズのスタイラスが内蔵されている
ディスプレイが360度回転、タブレットとしても利用可能だ

 ペンを抜くと、画面に専用のメニューが出現する。スクリーンショットを撮ったり、レーザーポインターモードに切り替えたりといった機能を、このメニューから呼び出すことができる。こうしたハードウェアとソフトウェアを連動させるノウハウは、スマートフォンのGalaxyシリーズと共通している。ペン入力に対応する内蔵アプリは「Google Keep」と、サムスン製の「ArtCanvas」。前者がメモ用、後者がお絵かき用という位置づけだという。

ペンを抜くと、画面に専用メニューが現れた

 Chromebookということで、OSにはChrome OSが採用されるが、Google Playのベータ版に対応。ここから、Android用のアプリをダウンロードすることができる。Androidアプリの中には、一部動作しないものもあるというが、スマートフォンやタブレットで培ってきた豊富な資産を生かすことができるのはメリットと言える。

Google Playのベータ版に対応しており、一部のAndroidアプリが動作する

 主なスペックは、ディスプレイが12.3インチで、2400×1600ドットのQHD。CPUには「OP1」もしくはインテルの「Core M」が搭載され、メモリは4GB。32GBの内蔵ストレージを搭載する。Plusは2月、Proは4月に北米で発売される予定だ。