【CES 2016】
TCL、8インチのWindows 10 “Mobile”ファブレットなどを発表
(2016/1/12 11:50)
ALCATEL ONETOUCHブランドでスマートフォンを展開するTCLは、「CES 2016」にあわせてWindows 10 Mobile搭載スマホやファブレットを発表。Androidは、エントリーモデルの「PIXI 4」シリーズ4機種を披露している。また、子供向けの腕時計型端末「CARETIME」も発表しており、こちらはGSMの通信機能を内蔵する。
同社のブースでは、これらの新端末が展示されていた。ただし、8インチのWindows 10 Mobile搭載ファブレットに関してはブースに実機がなく、一部メディアに個別に紹介していた。
Windows 10 Mobileのファブレットやスマホを出展
目玉となるのが、Windows 10 Mobileを採用した、「PIXI 3(8)」。8インチと、タブレットサイズながら、PC向けのWindows 10ではなく、スマートフォン向けのWindows 10 MobileをOSに採用している。Windows 10 Mobileのため、PC向けのアプリは動作しないものの、通話などの機能をサポートしているのが特徴だ。
同社の製品担当者によると、このモデルはチップセットにクアルコムのSnapdragon 210を採用し、コストを抑えているという。8インチながら、フルのWindows 10を選択しなかったのはそのため。ローエンドながらもLTEには対応しており、ユニバーサルアプリも利用できる。
スピーカーは、背面に搭載されている。そのため、通話時には、本体を耳に当てるのではなく、スピーカーフォンもしくはBluetoothヘッドセットを利用する形となる。8インチ台のファブレットを携帯電話のように持つのは不自然という理由から、こうした仕様になったようだ。
Windows 10 Mobileに関しては、北米向けにスマートフォンも出展していた。米3位のT-Mobile向け端末「Fierce XL」で、このモデルが同キャリア初のWindows 10 Mobile端末として発売されることになる。チップセットにSnapdragon 210を採用したローエンドモデルとなり、ディスプレイは5.5インチのHD。2GBのメモリ(RAM)や、16GBのストレージ(ROM)を内蔵する。細かな点では、T-Mobileが展開するサービスのアプリもプリインストールされている。
Androidはエントリー向けが中心、子供向け時計型端末も
Androidについては、エントリーモデルの「PIXI 4」シリーズを発表、ブースに展示していた。3.5インチ、4インチ、6インチ、7インチの4モデルで、同一シリーズ名でコンパクト端末からタブレットまでを取り揃えている。なお、TCLは3.5インチと4インチがスマートフォン、6インチがファブレット、7インチがタブレットと位置づけている。
共通の特徴としてデザイン、カメラ、オーディオ、電池寿命にこだわりがあるという一方で、チップセットを初めとするスペックや機能はモデルごとに異なっている。たとえば、3.5インチモデルはチップセットがメディアテック製のデュアルコアCPU「MT6572M」で、カメラも2メガピクセルとローエンドなのに対し、4インチ版はCPUがクアッドコア「MT6580M」でカメラは2メガピクセルもしくは5メガピクセルと、ややスペックが上がっている。
また、4インチ以上のものは、OSに最新の「Android 6.0 marshmallow」を採用しているのも特徴となる。6インチ版はさらにスペックがあがり、チップセットはSnpadragon 210。カメラは5メガピクセルで、LTEにも対応する。7インチ版は3Gタブレットながら、通話も利用可能だ。
このほか、GSMの通話機能やGSPトラッキング機能を備えた、子供向けの腕時計型端末「CARETIME」も出展していた。待ち受け時間は、約5日で、あらかじめ登録した5人までに電話を発信することができる。
いずれのモデルも現時点で日本発売の予定はないが、TCLの担当者によると、交渉次第で展開は可能だといい、MVNOや販売業者にはぜひ声をかけてほしいと呼びかけていた。