【2015 International CES】
心拍や歩数を計測、スマート化が進むヘッドセット
(2015/1/16 12:41)
Bluetoothヘッドセットのイヤーピースに心拍センサーなど、耳に装着するスマートデバイスも増えている。
スタートアップ企業Bragiが開発中のBluetoothヘッドセット「The Dash」は、左右分離の小型デザインながら、心拍や活動量を測定でき、4GBのストレージに音楽ファイルを保存して単体でも音楽再生できるなど、さまざまな機能を搭載している。Kickstarter発の製品で、すでにファンドは成功。現在は299ドル(約3万5000円)で予約を受け付けている。
スタートアップ企業が手がける「Free Wavz」は、心拍や活動量も測定できるBluetoothヘッドセットだ。左右分離型で、耳たぶに引っかけるような構造となり、装着時に安定させつつ、大きくても目立たないようにしている。価格は249ドル(約2万9000円)だが、現在の予約価格は219ドル(約2万5000円)。3月出荷予定。
Parrotはスポーツ向けBluetoothヘッドセット「Zik Sport」を展示した。Zik Sportはノイズキャンセリング機能を持つ高機能ヘッドセットで、心拍や歩数などを計測することもできる。バンドを頭頂部に回すタイプで、側頭部のパッドで安定性を高める。価格や発売時期は未定。
SMS Audioが展示していたのは、有線タイプのヘッドセット「BioSport In-Ear Wired Ear Bud With Heart Monitor」だ。インテルの技術を使った心拍測定機能を搭載している。心拍センサーはイヤーピース部分に組み込まれていて、心拍の信号はイヤホンジャックを通してスマホ側に伝えられ、スマホ上のアプリがそれを分析する仕組み。電源もイヤホンジャックから取るため、バッテリなどは別途必要ない構造となっている。スイッチを切り替えると、通常のイヤホンマイクとして利用できる。米国での価格は149.95ドル(約1万7000円)。グローバルに展開する予定とのこと。
心拍センサー技術を手がけるValencellは、直接コンシューマー製品を作っているわけではないが、さまざまなメーカーが同社の技術を利用。たとえばSMS AudioやJabra、LGのヘッドホンでも利用されている。
「HearNotes」は高音質を売りとしたワイヤレスヘッドホン。Bluetoothなどの汎用規格ではなく、独自規格を使い、16bit/44.1kHzの非圧縮音源にも対応する。こちらもモバイル機器専用というわけではないが、両耳が分離型になっていたりするなど、利用スタイルを選ばずに使いやすくなっている
AcouticSheepはヘッドバンド型のヘッドホン「SleepPhone」と「RunPhone」を展示している。モバイル機器向けというわけではないが、中に柔らかい素材のスピーカーが仕込まれたヘッドバンド。たとえば寝ているときに装着してもジャマにならないようになっている。何種類かの素材と有線版、Bluetooth版が用意されている。