【2015 International CES】

ZTE、アプリ起動やカメラまで音声で操作できる「STAR II」などを出展

 「2015 INTERNATIONAL CES」に合わせ、5日(現地時間)に、「ZTE GRAND X MAX+」を発表したZTE。このモデルは、「アフォーダブルプレミアム(お手ごろな価格で実現する高級感)」(ZTE広報 Waiman Lam氏)を目指した大画面スマートフォンだ。米国では、プリペイド市場がターゲットとなっており、Cricket Wirelessが1月9日より独占販売を開始する。

最新モデルが一堂に会したZTEのブース

 これに対して、同社のブースで大々的にアピールされていたのが、フラッグシップモデルという位置づけの「ZTE STAR II」だ。STARシリーズは、「特別な機能として搭載されているのが、ボイスコントロール」(同)というように、音声で操作できるのが最大の特徴。電話の発信はもちろん、音楽再生やアプリの起動、Wi-Fiのオン/オフといった制御にまで対応しており、端末に話しかけるだけでこれらを利用できる。

音声操作機能が売りの「ZTE STAR II」

 具体的には、ホームボタンを連続して2回タップすると、音声認識モードに切り替わる。ここで、「Start Camera」や「Turn off Wi-Fi」などと話しかけると、それらが起動する。電話の場合は、端末を耳に近づけて、そのまま音声で発信することも可能だ。現時点での対応言語は、英語と中国語のみだが、「ニーズに応じて、日本語に対応させることも可能」(同)だという。STAR IIは中国で販売中だが、展開国を拡大する際には対応言語も増やしていく方針だ。

ホームボタンを2回連続でタップすると音声認識モードに切り替わる。Wi-Fiなどの制御も可能。操作可能な機能は、ヘルプから参照できる

 音声認識に周囲のノイズの影響を減らす仕組みも取り入れられており、実際に体験した限りでは、騒音の多いブースの中でも、比較的正確に音声は認識された。ただし、英語の発音は比較的シビアで、いわゆる日本語英語だと認識されないことも多い。また、音声認識は特定の言葉だけに反応するように設定できる。なお、この音声認識は、すべて端末内で処理されており、ネットワークに接続している必要はないという。そのため、オフラインモードや圏外のときでも利用は可能だ。

特定のワードに反応して、音声認識を開始できる

 STAR IIは「デザインにもこだわった」(同)といい、背面にはガラス素材を採用。厚さは6.9mmで、狭額縁設計を採用しているのも特徴だ。先に述べたように現時点では中国市場にのみ投入しているモデルだが、「まずはアジアを中心に展開国を広げていきたい」(同)という方針。フラッグシップモデルだけに価格は399ドル(約4万7000円)と、「アフォーダブルプレミアム」を掲げるZTE端末の中では比較的高額な部類に入る。

6.9mmと薄型で、背面にはガラス素材を採用する

 ZTEのブースには、このほか5日(現地時間)に発表された「ZTE GRAND X MAX+」や、その兄弟機とも呼べる「ZTE ZMAX」、Android搭載でLTEの通信機能も内蔵したプロジェクターの「SPRO 2」なども展示されたいた。また、ハイエンドモデルとしては、WQHDディスプレイを搭載した「ZTE Nubia Z7」も展示。同社の持つ幅広いラインナップを、CESの来場者にアピールしていた。

5日(現地時間)に発表された、「ZTE GRAND X MAX+」
「ZTE GRAND X MAX+」とスペックが近い、「ZTE ZMAX」。米国では、量販店のウォルマートでも販売中。179ドル(約2万1000円)というアグレッシブな価格設定がされている
通信機能内蔵でWi-Fiルーターとしても使えるプロジェクターの「SRPO 2」。投影できる画面サイズは最大120インチ。UIも新たに設計し、使い勝手を高めている。USBやmicroSD、HDMIと外部接続端子も多彩だ。Androidベースで、Google Playも利用できる

石野 純也