NEC、仮想化基盤上で相互接続するMVNO向けソリューション発売

　NECは、MVNO（仮想移動体通信事業者）向けのソリューションとして、ネットワーク機能の仮想化に対応した「vMVNOソリューション」の提供を開始した。

「vMVNOソリューション」の例

　今回開発された「vMVNOソリューション」は、キャリアのモバイルネットワーク網とMVNOの通信網との相互接続を、仮想化基盤上にソフトウェアで実現したもの。MVNOに必要な機能が提供されており、既存のシステムとの連携も可能。モバイルサービスを柔軟かつ早期に構築できるとしており、企業単位でプライベートIPアドレスを割り当てるといったことも可能になっている。

　最小単位は1サーバー構成（非冗長構成）からスタートでき、サービスの発展に合わせた拡大ができるため、初期設備投資を大幅に削減できるとする。キャリアとレイヤー2接続で契約でき、従来ならハードウェア毎に異なる設定なども仮想化により統一、収容や機能もソフトウェア更新でアップグレードできるなど、運用コストも削減できる。

　NECでは、同ソリューションを導入することで、セキュリティの強化、認証、通信帯域や利用量の制御機能が、コストを低減して構築でき、運用コストの削減や装置調達の迅速化も可能になるとアピールしている。