ドコモ、緊急地震速報対応の通信モジュール


 NTTドコモは、緊急速報サービス「エリアメール」に対応し、緊急地震速報などを受信できる組込向け通信モジュール「UM03-KO」を開発した。2012年度第4四半期に発売する予定。

 「UM03-KO」は、日立国際電気製の通信モジュール。FOMAネットワークに対応する。「エリアメール」に対応しており、緊急地震速報、津波警報、災害・避難情報を受信できる。たとえば電光掲示板に「UM03-KO」を組み込むことで、気象庁、国・自治体から発信される緊急速報を表示できるほか、警告音を流すこともできる。またエリアメール受信をきっかけに、機器の動作を停止するといった操作も可能で、ガスメーターを停止させて、ガス漏れを防止するといった実装もできる。

 GPSおよび基地局情報を使った現在地測位が可能で、別売りのGPSボードを組み合わせることで、自動車や建機の位置情報を確認して配送管理、盗難対策などに利用できる。

 2GHz帯および800MHz帯に対応し、通信速度は先代の「UM02-KO」の下り最大384kbps/上り最大64kbpsから高速化し、下り最大7.2Mbps、上り最大5.7Mbpsとなる。アプリケーション実行環境(Java)も用意され、モジュールと連携する機器の動作を制御するCPU、メモリを搭載している。インターフェイスとしてUSB、UARTが用意される。大きさは約36.5×49.1×3.6mm、重さは約11g。動作温度および湿度は-20度~60度/25~85%、保存温度は-30度~85度/25~85%。




(関口 聖)

2012/10/1 17:24