ドコモ、外出先で利用するクラウド仮想デスクトップサービス


 株式会社NTTドコモは、外出先でパソコンなどによる業務を行える法人向けクラウドサービス「モバイルセキュアデスクトップ」を2月17日より提供する。

 「モバイルセキュアデスクトップ」は、外出先で手元の端末から利用できるクラウド型仮想デスクトップサービス。事務所内のパソコンをリモートで操作するサービスではなく、ドコモ運営のサーバー上にある仮想デスクトップをクライアント端末で利用する形となる。ユーザーが使う各種データは、ドコモのデータセンターに保存され、クライアント端末には保存されない。もしクライアント端末を紛失したり盗難にあったりした場合は、データセンターへの接続を遠隔でロックできる。

 モバイルデータ通信でも利用できるような操作性を実現し、ログイン時にアカウントとパスワードを入力すると、VPN接続も確立する。利用できるアプリは、Windows標準アプリ(メモ帳、電卓、ワードパット、ペイント、Windowsカレンダー、Zip圧縮、Windowsフォトギャラリー)やブラウザ(Internet Explorer 8.0)、オフィス文書閲覧/編集(SKY PDF、Word、Excel、PowerPoint、Outlook OneNote、Publisher)となる。いずれもクライアント端末のWebブラウザ(Android端末は専用アプリ)から利用する。

 管理者向け専用サイト、スパイウェア/ウイルス/迷惑メール/フィッシングへの対策も標準で提供される。初期費用として1カウントあたり6300円かかるほか、月額コースとして、1年間の継続利用が前提となる「ビジネスプラン バリュー」(月額7875円)、「ビジネスプラン」(月額1万500円)、Microsoft OfficeStandard 2010は利用できない「エコノミープラン」(月額8925円)が用意される。

 

(関口 聖)

2011/2/14 16:20