エージェンテック、iPad向け企業コンテンツ制作・配信プラットフォーム


 株式会社エージェンテックは2月1日、iPadを対象としたマルチメディアコンテンツの制作/配信/閲覧が可能なプラットフォーム「ABook」の販売を開始すると発表した。ライセンス型(オンプレミス)とSaaS型で提供、用途により選択できる。価格は個別見積もりとなるが、ライセンス型の場合は100万円から。

 「ABook」は企業ユースを前提としたサービスで、マルチメディア教材を用いたeラーニング、プレゼン資料などの営業ツール、顧客向け電子マニュアル、経営層のメッセージ配信などの用途を想定。マルチメディアコンテンツの制作、配信、閲覧および効果確認までを一括で提供し、独自開発したウェブブラウザーベースのオーサリングツールにより、iPad向けのマルチメディアコンテンツを容易に作成するできるという。

ABookの利用イメージビューワー画面のイメージ

 機能面では、企業での利用を前提とするサービスのため、ユーザーやコンテンツごとの権限設定やコンテンツの漏洩防止のための機能、配信制御、各種ログ収集機能を装備した。また、既存の紙の資料やWord、PowerPoint資料などもPDFに出力することで利用できる。

 PCのクライアント環境は、ウェブブラウザーはIE 6.0以上、Firefox 3.5以上、Safari 4以上をサポート。オーサリングには、Flash Player 10.1以上が必要となる。iPadでは、OSはiOS 4.2以上、ABookのビューワアプリケーションをインストールする必要がある。

 配布するコンテンツに利用可能なファイルフォーマットは、PDFファイルと、iOSでサポートする画像、動画、音声などのマルチメディアファイルとなる。

 制作したコンテンツはApp Store経由で配布するか、または企業内配布(In-house方式)のどちらかを選択可能。企業内配布の場合はアップルのデベロッパープログラムへの参加が必要になる。

 なお、Android版も準備中で、2011年4月のリリースを予定している。

 

(工藤 ひろえ)

2011/2/2 06:00