アプリックス、スマートフォン向けサービス基盤「emblend」


IS01

 アプリックスは、Android端末などのスマートフォン上で通信事業者やMVNO、サービスプロバイダーなどが独自のサービスを実現するためのコミュニケーション基盤「emblend」(エンブレンド)を発表した。

 「emblend」は、Android端末でコミュニケーションサービスを提供するためのコミュニケーション基盤。デコレーションメールの作成や絵文字の入力/表示、通信事業者のメールアドレスだけでなく、事業者のプッシュ型メールサービスもサポートされており、スマートフォンでも通常の携帯電話のように自動でメールが受信できる。

 この仕組みを利用して、リアルタイムな情報配信やコンテンツのより安全な配信が可能になるため、一般的な携帯電話で提供されているサービスがスマートフォンにも提供できるようになる。アプリックスでは、MVNOのほか、ニュースや通販サイトといった会員サービス、SNSなどのサービスプロバイダーがemblendを利用することで、待受画面や操作画面の着せ替えサービスや、デコレーションメールのテンプレートや着信メロディの配信といったスマートフォンに特化した独自サービスが展開できるとしている。

アプリックスではemblendを通信事業者や携帯電話メーカーにライセンス提供していくとともに、MVNOやサービスプロバイダー向けにもカスタマイズしたバージョンを提供していく方針。事業者向けには、組込機器のライセンスビジネスとして展開され、MVNOやサービスプロバイダーとは共同でビジネス展開し、レベニューシェアを得ていきたい考え。

 なお、emblendを搭載した端末として、auのシャープ製スマートブック「IS01」も併せて発表された。同端末のメーラーのコアエンジンには「emblend」が採用されており、「○△□@ezweb.ne.jp」のメールやデコレーションメールが利用できる。

 



(津田 啓夢)

2010/8/26 06:00