ヴェクタント、日本通信をMVNEに法人向け閉域携帯接続サービス


 丸紅グループのヴェクタントは、日本通信からネットワークを借り受けたMVNOとして、法人向けの閉域モバイルサービス「VECTANTセキュアモバイルアクセス」の3G版「VECTANT セキュアモバイルアクセス3G(D)」の提供を開始する。

 「VECTANT セキュアモバイルアクセス3G(D)」は、ヴェクタント網からFOMA網までインターネットから遮断された、閉域網で接続する法人向けのモバイル接続サービス。日本通信が提供するNTTドコモのFOMA卸売り回線を採用したサービスで、日本通信は今回、MVNO向けソリューションなどを提供するMVNEの立場をとる。

 下り最大7.2Mbps、上り最大2Mbpsの高速通信に対応し、営業スタッフなどが出張先などからUSB型データ通信端末で社内ネットワークに接続できるようになる。導入費用は端末初期費用が14200円、事務手数料が1台あたり5600円、利用料は1端末あたり月額5500円で、この料金に端末代金と定額通信料金が含まれている。このほか、VPN接続用のゲートウェイなどの費用がかかる。

 なお、ヴェクタントでは、ドコモやウィルコムデータ通信端末を使ったインターネット接続サービスなども法人向けに展開している。同社は今後も法人専業で通信ソリューションを展開していく方針。

 

(津田 啓夢)

2010/4/1 13:45