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ソフトバンク、法人向けに高信頼のアクセスサービス「Twinアクセス」

 ソフトバンクは、NECと協力して法人向けの通信サービス「Twin(ツイン)アクセス」を提供すると発表した。まずは2017年10月にフィールドトライアルが実施され、その後、ソフトバンクのVPNサービスの一環として提供される予定。料金は決まっていない。

 「Twinアクセス」は、モバイル通信を2回線、常に利用することで、より安定した通信を可能にするサービス。2つの回線が常時アクティブになることで、仮に一方が切断されてもダウンタイムがほとんどないことが特徴になるという。

 NECの提供するネットワーク終端装置「Agater AG2521」と、仮想化技術を用いるセンター装置間を繋いで通信し、ソフトバンクとNECが共同開発した「Packet Copy Capsuled(PCC)技術」を用いる。PCCでは、その名の通り、通信パケットを複製して2つのモバイル回線で送信する。受信側は、早く届いたパケットを利用するとのことで、もし2回線のうち1つが切断されていても、もう1回線で通信してカバーする。2つの回線は、ソフトバンクと、ソフトバンクが指定するモバイル事業者の回線を組み合わせるとのことで、冗長性を持たせ、高い信頼性を保つ。回線はユーザー企業が選べるようにするとのことで、ソフトバンクグループ以外の他キャリア回線を使うMVNOが対象に含まれる見込み。

 ソフトバンクではDSLなど固定回線の置き換えもできるとしており、料金は未定ながら、そうした既存の固定回線サービスと見合う格好になる可能性もある。フィールドトライアル後、2018年後後半の商用化が予定されている。