本日の一品
電子書籍端末を仰向け姿勢で使いたい人に「TOTTE」
(2015/9/29 06:00)
Kindleに代表されるE Inkの電子書籍端末といえば、サイズは6型、重量は200gをわずかに切るというのが現在の平均的なスペックだ。かつては300g程度が普通だっただけに、わずか数年でよくここまで軽くなったものだと感慨深いが、画面比率が4:3にして6型というこのサイズは、持ちやすいかと言われると実際には微妙なところだ。
なにせどの端末もほぼボタンレスで起伏がなく、また左右対称のデザインとあって、どのようにでも持てる反面、カメラのようなしっかりとしたホールド感はどの持ち方でも得られない。ボタンレスで左右対称という特徴はスマホも同じだが、6型電子書籍端末の約120mmという横幅はスマホのほぼ2倍あり、片手で握ったまま指先で操作するには、あまりにも幅がありすぎる。普通の姿勢で読書をするのならまだしも、横向きに寝転がったり、あるいは仰向けの状態で読書をしようとすると、うまく保持できずに困ってしまうこともしばしばだ。
こうした場合、スマホの保持力をアップできるリング状のパーツを背面に取り付け、指を通して持つようにすれば、安定性が格段に向上する。今回紹介する「TOTTE」は、もともとiPhone 6 Plusなどファブレットサイズの製品を前提に作られているため、6型の電子書籍端末と組み合わせてもバランスがよい。また、多くの電子書籍端末が採用しているつや消し黒という本体色にも合致しており、見た目の調和も取れている。
アルファベットの「D」の形をしたこの製品、本体とは両面テープで接着する。二層構造になっていて、使う時はスナップを外してドーナツ状になった穴に指を差し込む仕組みだ。スマホ専用の製品だと指が1本しか入らないことも多いが、本製品は2~3本の指が差し込めるので安定性も高く、仰向けになった姿勢でも脱落しにくい。本体の中央寄りに取り付ければ、左右どちらの手でも問題なく保持できる。
手持ちの電子書籍端末をケースなしでそのまま使っている筆者は、端末の背面に直接貼り付けているが、保護ケースの上に貼り付けてももちろん構わない。使用しない時はたたんでおけば、持ち運びの際には厚みがほとんど最小限に抑えられ、かさばらない。今回紹介しているのは「TOTTE-P」だが、最近になって廉価な「TOTTE-P2」も登場したようで、価格的にも入手しやすくなっている。仰向けになった状態で電子書籍端末が使いづらく困っているという人は、是非試してみてほしい。
製品名 | 販売元 | 購入価格 |
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TOTTE | バード電子 | 1800円 |