本日の一品
NFCを世界初搭載、ほんのちょっぴり便利になったSDカード
(2015/3/25 06:00)
「世界初」とか「業界初」とか、製品のオリジナリティをうたう枕詞に弱く、そんなガジェットはついチェックして、好奇心に負けて購入することがある。そんなわけで、世界で初めてNFC機能を搭載したというSDカード「NFC搭載SDHCカード」も、その例に漏れず購入してしまったのであった。
SDカードの仕様としては、UHS-I対応ということで、UHSスピードクラスは1、SDスピードクラスはClass 10で、書込速度10MB/sを誇る。容量は8/16/32GBの3種類が用意され、NFC機能が付いているという点を除けば、たぶん音質が良くなるわけでもないし、外見を含め至って普通のSDカードだ。
世界初のNFC機能で何ができるかというと、本製品単体でAndroidスマートフォンと連携し、SDカード内の画像ファイルを最大16枚までプレビュー表示するというもの。いちいちSDカードリーダーやパソコンなどに差し込むことなく、中身をある程度チェックできるわけだ。
その他、SDカード本体に名前を付けたり、残り容量の確認が可能。一度読み込んだプレビュー画像やファイル、SDカードの情報はアプリ側に保存され、スマートフォンをかざさなくてもそのSDカードに何を保存していたか、いつでもチェックできるのは地味にうれしい。なお、画像のプレビューを拡大表示したり、画像をスマートフォンに転送するといった機能がないのはちょっと残念かも。
なので、本製品がめちゃくちゃ実用的かと問われると、そこまででもないかもしれない。利便性だけなら無線で端末に画像転送もできるWi-Fi機能内蔵SDカードの方が上だろう。ただ、Wi-Fi内蔵SDカードはそれなりのお値段がするし、現在ではWi-Fi連携機能が標準搭載されたデジタルカメラも増えているので、Wi-Fi内蔵SDカードの利点も薄れてきてはいる。
そういう意味では、SDカードに保存しているデータをちゃちゃっと確認したい、という用途で簡単に使える本製品は、価格もリーズナブルだし、使い勝手としても手軽だ。パソコンに取り込みたいイベントの写真がどのSDカードに入っているのか忘れてしまった、あるいはSDカードの容量に余裕があるかどうか調べたい、といった時、パソコンやデジタルカメラで確認するのはやはり面倒。そんな時にパパッと確認できるわけで、筆者のようなライトなカメラユーザーにけっこう向いているんじゃないだろうか。
製品名 | 販売元 | 購入価格 |
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NFC搭載SDHCカード(16GB) | 東芝 | 3090円 |