本日の一品

スマホと強力に連携するサイコン「ストラーダスマート」

「ストラーダスマート CC-RD500B」

 今回紹介するキャットアイの新製品「ストラーダスマート CC-RD500B」は、個人的に待ちに待ったサイクルコンピュータだ。6月発売予定というニュースを読んでわくわくしていたが、なぜか延び延びになり実際に発売されたのは8月も終わろうとしていた頃。手元に届いたのは9月。こんなに焦らされて性能がいまいちだったらどうしようか、と思いつつ使ってみたが、今のところほぼ満足のいく出来でほっとしている。

 本製品はサイクルコンピュータ、略して「サイコン」と呼ばれるものの一種。対応するセンサーを使えば自転車の移動速度や距離、心拍数、ケイデンス(1分間あたりのクランクの回転数)を計測できる機能を備えている。スピード・ケイデンスセンサーと心拍センサー、サイコンがセットになったものも発売されているが、センサー類はすでに所有しているので本製品単品を購入した。

パッケージ内容は、サイコン本体と自転車にサイコンを取り付けるためのブラケットキット、取扱説明書

 ストラーダスマートはBluetooth SMARTに対応しているのが特長の1つ。筆者が所有しているスピード・ケイデンスセンサー「Wahoo Blue SC」と心拍センサー「MIO Alpha」は、どちらもBluetooth SMARTでデータのやり取りを行うが、それに対応したサイコンはストラーダスマート以外にほとんど存在せず、あっても予算オーバーで手が出せなかった。そんな事情もあり、Bluetooth SMART対応にしては定価8000円と比較的安価に購入できるこのサイコンを待ち望んでいたのだ。

重量は17gで本体のサイズ自体も非常に小さいが、ディスプレイに表示される文字は大きめなので見やすい
初期設定はサイコン背面に設置された各種ボタンを押して行う
ブラケットの取り付け例。画像のようにステムではなく、ハンドルバーに取り付けるのもOK。自分が見やすいと思う場所に取り付けよう
サイコンをブラケットに取り付けた。この状態で本体下部にある凹凸のドット部分を押すと、サイコン背面のMODEボタンも押し込まれる

 本体と各種センサーをBluetooth接続すると、すぐに計測可能な状態になる。自転車で走り始めると自動で計測を開始し、止まると計測も一時停止。計測が終わった後は本体のドット部分を3秒以上押していると、今回の走行記録をまとめた「サマリーデータ」というものを生成する。

 このサマリーデータは、iOS/Androidで提供されているアプリ「Cateye Cycling」をインストールした端末と連携することで、アプリ内に走行記録をインポートできる。走行記録のインポートを行えるサイコンは今のところかなり少ないので、走行データをちょくちょくチェックしたい筆者としては非常にうれしい。

本体のドット部分を1秒押し続けて画像のようなアイコンが点滅し始めたら、サイコン側の接続準備は完了
端末側ではアプリのメニューから接続をオンにすれば、自動でサイコンと接続してくれる。例としてiPod touchを使ってみたが問題なく接続できた
アプリの“アクティビティリスト”メニューを開き、画面左下に表示されるアイコンをタップするとサマリーデータのインポートが開始される。アイコンが表示されない場合はサイコンとの接続が切れているか、サマリーデータが生成されていない可能性が高い
サマリーデータの一覧。一部のサマリーデータで走行開始の日付や時刻が誤っていたのでカスタマーサービスに問い合わせたところ、バグかもしれないとのこと。そういった報告は他に受けていないらしいので、このサイコンだけの不良なのかも
インポートしたサマリーデータの詳細はシンプルで見やすい

 なお、サマリーデータを生成すると同時に、サイコンのディスプレイ上からはそのデータは見えなくなり、インポートが完了するとサイコン内から該当データが消去される。

サイコンからサマリーデータが消えた後でも、総走行距離のデータはチェック可能

 記録時に注意しておきたいポイントとしては、サマリーデータの生成は1回の走行ごとに行っておいた方が良いということだ。たとえば朝と夜に走行し、サマリーデータの生成を夜にしか行わなかった場合は1回分の走行と見なされ、走行開始時刻は夜ということになってしまう。走行距離や平均距離は合算されてしまうため、わざとそうしたい場合を除いてサマリーデータの生成はこまめに行うことをおすすめする。

 また、オンラインマニュアルによると、サマリーデータはサイコン内に30件まで残せるとのこと。サマリーデータを生成するたびにインポートするのが面倒なら、ある程度サマリーデータを溜めてからインポートするのもアリだろう。

 ここまで説明してきた計測機能自体は、各種センサーで計測したデータをそのままディスプレイに表示する通常のサイコンと同じもので、本製品ではこれを「センサーダイレクトモード」と呼んでいる。本製品ではそれ以外に、「ミラーモード」という機能を使って計測を行えるのも特長だ。

 ミラーモードは、スマホなどの端末のGPS機能を活用してサイコンのディスプレイ上にスピードや高度などを計測・表示する機能。Cateye Cyclingアプリを使って端末と各種センサーをBluetooth接続すると、ケイデンスや心拍のデータもサイコン上に表示できるうえ、GPSで移動ルートのログも記録してくれる。より多彩なデータを残すならミラーモードを利用したいところだ。

ミラーモードでは、Cateye Cycling上で計測したデータをサイコンに表示できる
GPS機能非搭載のiPod touchでもミラーモードで移動ルートを記録できるが、精度が悪い。GPSレシーバー「XGPS150」を使えばもっと正確なルート情報を記録できるはず
ミラーモードで記録したデータは、心拍数や高度、速度の推移も表示してくれる

 そんなにたくさんのデータが取れるなら、ミラーモードだけ使えばいいのでは? と思うかもしれない。しかし、走行のたびにサイコンとスマホを接続するのは、センサーダイレクトモードよりやはり面倒だ。移動の軌跡が不要な通勤時や、重量を軽くしておきたい自転車レース時はセンサーダイレクトモードを、初めて通るルートではミラーモードを、といった使い分けにすると良さそう。

 今まで自転車の計測データの表示・管理の仕方をいろいろ試行錯誤してきたが、筆者としては今回のストラーダスマートを使う方法が今のところ一番しっくりきている。

製品名販売元購入価格
ストラーダスマート CC-RD500Bキャットアイ8000円

藤縄優佑