本日の一品

iPad mini専用の貼り付けキーボード「Nice Touch」

iPadには何種類かあるシリコンゴム製の貼り付けキーボードのiPad mini版

 iPadにキーボードは必要か不要か、キーボードが心地よいか否か――iPadやiPad miniのユーザーの中には一度は悩んだ経験がある人は多いだろう。タブレットからキー入力を始めた希少な人ならまだしも、パソコン時代の長いユーザーはどうしても入力にはキーボードというハードウェアにこだわってしまう。

 いつものようにコレといった究極のキーボードを決められずにいる筆者の前に、また目新しいキーボードが1つ登場してしまった。「Nice Touch」と呼ばれるシリコンゴム素材で作られたキーボードは、なんとiPad mini専用だ。

 Nice Touchは、iPad miniを横置きにして文字入力状態の時に、スクリーンの下半分に表示されるソフトウェア・キーボードの上にキッチリと重なるように貼り付けて使用する軽い粘着キーボードだ。

 特に粘着剤を使っているわけではないので、貼り付けも引き剥がしもきわめてスムースで簡単だ。もちろん、剥がした後に跡が残ったりもしない安心商品だ。しかし、張り付いている状態では横ずれなどは皆無で、キー入力もそこそこのストロークがあって快適だ。

 既にこの手の商品は国内でもいくつか販売はされているが、iPad mini用は専用は初めてかもしれない。キーボード本体はたったの14gと超軽量で、筆者のiPad miniと合わせても326gと軽量だ。

 筆者がキー入力で悩んだのは、例えば「キーボード」といった長音を含む文字列を入力するとき、最初「ー」が見当たらなかった。iPad miniのソフトウエア・キーボードでは、改行キーの下に「-」キーが配置されており、それを押すことで簡単に入力できたが、英語キーボード圏のために開発されたNice Touchではその該当キートップが数字と特殊文字のシフトキーとなっていた。

 iPad mini上のソフトウェア・キーボードでは、日本語キーボードを選択さえすれば、キートップが自動的に「-」文字に変化したので問題なかったが、物理的なキーボードではそれは不可能だ。実際にこのキートップを押すことで長音の「-」文字は入力できるので、結果的には問題はなかった。

 iPad miniの場合、日本語(ローマ字)キーボードと英語キーボード以外に、日本語(かな)キーボードや絵文字キーボードを併用設定していると、キーボード切り替えのための“地球マークのキートップ”を押した場合でも、Nice Touchキーボードが液晶上に乗っかっているため、現在表示されているソフトウェアキーボードの種類が見えず、実は絵文字キーボードになっていたりして、入力したい文字と実際に表示される文字がズレてしまう危険性がある。そのため、不要なキーボードは一般設定のキーボードの編集を行い、事前に削除しておいた方がいいかもしれない。

 筆者は、日本語(ローマ字)キーボードと英語キーボード以外は全て編集で削除した。そうすることで、ソフトウェアキーボードの選択を行う“地球マークのキートップ”を押す度に、日本語(ローマ字)キーボードと英語キーボードの2つだけが入れ替わる状態になり、快適なキー入力環境を構築することができた。

 Nice Touchは、本格的なハードウェアキーボードの導入には二の足を踏んでいるiPad miniユーザーにとって、トライアルに使ってみる価値のある超廉価版のキーボードだ。

横置きiPad mini液晶画面の下半分に表示されるソフトウエアキーボードの3D化と多少のストローク感が補強される
Nice Touchの背面はなかなか凝った造りになっている。四角いフレーム部分がiPad miniの液晶面にくっつく
ソフトウエアキーボードと位置ずれしないように貼り付ける
キー入力はそれなりに快適だ。キーボードのずり落ちも殆ど無い
長音の入力に慣れれば殆どキー入力に関しては問題ゼロ
製品名販売場所価格
Nice Touch秋葉原IOSYS780円

ゼロ・ハリ