本日の一品

2枚で525円、タフな紙製iPhoneケース「iPhone PAPER JACKET」

手触りも最高の紙製iPhoneケース「iPhone PAPER JACKET」

 筆者は昨日まで、24金コーティングのiPhone5ケースをいたく気に入って使っていた。別にゴールドが好きというわけでも、ブランド信仰があるわけでもないが、ショップで見た瞬間に、そのゴールドの輝きと背面の天然ウッドのコンビネーションがこの上なく綺麗だったからだ。俗にいう一目惚れというやつだ。

 冷静な目で見れば、きっとiPhoneは素のまま使うのが最も有効かつ理にかなっているデザインだ。しかし、右を見ても、左を見ても、みんなが持ってるiPhone世界では、“滑ることなく持ちやすくする”という機能面の改善を言い訳にして、“他人と違う”という差別化の面も実現するには専用ケースは安価で最適のアイテムだ。

 そんなこんなで一大市場を形成しているiPhoneケースの世界だが、もはやゴールドコーティングのiPhoneケースごときでは、個性化や話題性、差別化には、とうてい不十分な時代になってきた。そんな時、友人から教えられたのが今回ご紹介する紙のiPhoneケース「iPhone PAPER JACKET」だ。

 紙といっても、少しだけハードな薄いボール紙と言ったほうが正確だ。iPhone 4用とiPhone 5の2モデルが販売されている。iPhone PAPER JACKETは基本的にはユーザーがDIYするキットなのだ。キットは、迷彩柄の「CAMOUFLAGE」と、英字新聞をイメージした「NewsPaper」という2つのキットが用意されている。いずれのキットも、自分の好きな着色やイラストを描くことができる無地の型紙も1枚同梱されている。

 ボール紙には、iPhoneをキッチリと包むケースを誰でも綺麗に切り抜くことができるように、出荷時にあらかじめ深い切り込みが入れられており、ユーザーはその切り込みにそってケースを抜くことだけなので、不器用な筆者にも失敗はなかった。

 あとは抜き取ったiPhoneケース型紙でiPhoneを包み込むだけで、きわめてエコノミーでエコロジー、そして話題性満載のiPhoneケースができあがる。iPhone 4もiPhone 5も全体としては四角いシャープなデザインなので、成形しにくいボール紙でも、比較的本体に綺麗に沿うようにケースを作ることができる。

 切り取ったボール紙のケースでiPhoneを包み込む前に、iPhoneの角のアールの付いた部分や、最後に折り返して縫合する感じの綴じ口や液晶画面の額縁部分などをしっかり折り曲げること、そして指先で丸める作業を細かくやることで、iPhone PAPER JACKETのフィット感は確実にアップする。

 今回は時間がなく、無地のジャケットの方まで手が届かなかったが、絵心のある人なら、既成のCAMOUFLAGEやNewsPaperでは無く無地のボール紙にオリジナルなイラストやメッセージを描き込むことで世界でただひとつのiPhoneケースとなるだろう。

 筆者はサンプルとして頂いた迷彩柄の最初のジャケットをすでに1カ月以上使っていおり、何人かの友人に会う度に、分解、組み立てのデモを何度もしている。喫茶店で、テーブルの上の水たまりに浸水されたこともあるし、腰くらいの高さから落下したこともあるが、未だ健在でタフなiPhone PAPER JACKETだ。

 贅沢を言えばきりがないが、各キットに1枚付属する無地のペーパージャケットにインクジェットプリンターでオリジナルな印刷ができれば百点満点だろう。いずれにせよ、筆者は、このペーパージャケットの登場で、ゴールドケースとはさよならしてしまった。

現在、販売されているのは、迷彩柄と英字新聞柄の2種類。いずれも無地のDIYタイプの紙ケースも付属する
筆者は迷彩柄(カモフラージュ)が気に入ってしまった。
もう殆どがカットされている状態なので手間いらず。組み立てに集中するだけ
小学生の工作の時間のように山折り谷折りを正しく、折り目はしっかりと。
一番手前のカーブのところが秀作だ。このケースは最初のサンプルで、何度も分解、組み立てを行ったのでそれなりにエージングの良い雰囲気が出てきている。
カモフラージュ紙ケースの出来上がり。切りとった残りもどことなくアートだ。
製品名販売場所価格
iPhone PAPER JACKET東洋デパートメントストア525円

ゼロ・ハリ