ランチタイムにシンプルさを ステンレス製ランチボックス


コンパクトな外箱に入っていた。作例写真を見てもシンプルなだけに中身が栄えることがわかる

 近頃のブームに乗って、というわけでもないのだが、今年に入ってから平日の昼食を弁当にすることにした。外食やコンビニ弁当だとどうしても味の濃いものや脂っこいものを選んでしまいがちだが、弁当ならそんなこともない上にかなり安くすませられることも大きな魅力だ。

 弁当にするとすると必要なのは、まず弁当箱だろう。当初は3個で500円程度の密閉保存容器で弁当箱サイズのものを買って使っていた。蓋側にパッキンが付いていて、かなりきっちりと密閉できるようになっており、容量もちょうどよかったので弁当箱として不自由なく使っていたのだが、やはり安いだけあって毎日使っていると蓋がゆがんできたりして、密閉度がちょっと怪しくなってきてしまった。

 そんなわけで新しい弁当箱はどうしようかなと思っていたときにプレゼントしてもらったのが、今回紹介する工房アイザワのステンレス製角形ランチボックスだ。どんな弁当箱かは写真を見ていただければ分かると思うが、18-8ステンレス製の非常にシンプルな弁当箱だ。ただシンプルでありながらも絞り加工や留め金など、きっちりと作られていることが分かるのではないだろうか。飾り気のないステンレスの素材は匂いが付くこともなく、多少の汚れは簡単に落ちてしまうこともあって扱いがとても簡単だ。また、熱伝導率が高いため熱いご飯を入れてもすぐに冷めるため、朝の忙しい時間に弁当をつめてから蓋をするまでの待ち時間が短くて済むのもうれしい点だった。

 容量は670mlと成人男子向けとしてはあまり多くないので足りないという人もいるかもしれない。筆者は最近ダイエットをしていることもあって、あまり食べなくても平気になってきているので、少ないと感じる事はなかった。ただ、付属の仕切り板を使うとおかずとご飯を分けて入れられるのはよいのだが、隙間が増えてしまうので、仕切りを使わずご飯の上におかずを入れるようにしている。また、一つ大きい「大」サイズもあるので、たくさん食べたいという方はそちらを選ぶのもよいだろう。ただし、「中」サイズに比べてかなり大きくなるのでよく検討してからの方がよいのではないかと思う。

 金属素材なので、電子レンジが使えないというデメリットはあるのだが、筆者の勤務先には電子レンジがないため、その点は問題にならなかった。電子レンジを使って温めたいという人は注意されたい。弁当箱の蓋の裏には汁漏れ防止のパッキンが付いているため、ある程度の密閉性は期待できる。筆者は毎日この弁当箱を横にして出勤しているが、今のところ漏れたことはない。またこのパッキンは単品でメーカーから購入することもできるので、傷ついたり伸びたりしても弁当箱を使い続けることができる。

 健康や節約のために弁当を持って行きたいと思っている人も少なくないことだろう。せっかくなので弁当箱にはいいものを選んで、末永く使ってみてはいかがだろうか。


使用例。シンプルなデザインなので、中身が栄える蓋の裏にパッキンがあり、汁漏れ防止になっている。手前の板は仕切り板だ
弁当箱おもて面。汚れは簡単に落ちるが洗った後の水滴跡が目立ちやすいので、気になる方はクエン酸などを使って洗うとよいだろう裏面。工房アイザワの控えめなロゴが彫り込まれている
ロック機構部分。写真の上が蓋側だ。本体側は小さい爪が出るだけなので食べるときに邪魔にならないようになっている

 

製品名製造元販売価格
角型ランチボックス工房アイザワ3400円

 

(大木真一)

2012/10/11 06:00