音楽再生に便利な無線LANアダプター、AirMac Express
AirMac Expressの外箱。アップルらしく無駄にかっこいい外箱だ |
電源ケーブルですら美しい収まりを見せる |
iTunesをはじめ、iPhoneやiPod toutchにはAirPlayという便利な機能が備わっている。同じLAN内にあるAirPlay対応の再生機器であれば、LANを介してデジタルで音楽再生ができる。この機能を知ってからというもの、試してみたくて仕方がなかったのだ。
AirPlayを実現するために、手軽な方法はAirPlay対応のAVアンプや、AirPlay機能内蔵スピーカーを揃えること。一見簡単だが、費用的には手軽とは言いがたい。しかも、AirPlay対応AVアンプはどれも大きく、居間に置いておくには勇気のいるサイズとなっている。
そこで、筆者が最も簡単な方法として思い立ったのが、「AirMac Express」を使う方法だ。98×98mmと超小型で、外部音声出力がついており、高音質なアンプ内蔵スピーカーや既存のオーディオの外部入力と組み合わせれば、小型であまりお金もかからずにAirPlay再生環境ができあがる。
しかも、AirMac Expressはちょうど筆者が購入検討をはじめたとき、新型に切り替わったばかりで、無線LANの規格も混雑の少ない5GHz帯に対応するなど機能がアップし、魅力はさらに高まっていた。
早速AirMac Expressを購入し、無線LANの子機として組み込んだ。MacでもWindowsでも無線LANを搭載したパソコンからは、専用の設定ソフトをダウンロードして実行すれば設定が行える。子機として設定する場合は「現在のネットワークにAirMac Expressを接続」を選び、SSIDとパスキーを入れる。
新型のAirMac Expressは5GHz帯にも対応しているので、5GHz帯で構成された無線LANにもすぐ接続ができた。無線LANが一般的に利用する2.4GHz帯の混雑が進んでいる現在、5GHz帯が使えるのは音楽を安定して聴くという目的からもうれしい点だ。
なお、子機として設定したため、設定後は無線LAN子機となるパソコン側から存在が見えなくなってしまうためか設定が完了しないとエラーが出たのだが、iPod TouchやiPhoneから問題なくAirPlayの操作ができ、再生もできている。
AirMac Expressは単体で8400円と比較的安価だが、AirPlayだけでなく、本来のデュアルバンドの無線LANルーターとして使い、USBによるプリンタ接続など機能をフル活用するつもりならば、コストパフォーマンスは圧倒的に高くなる。アップル製品ゆえインテリア性も高い。
AirPlayに興味があり、そろそろ無線LANルータを最新のIEEE802.11nや5GHz帯対応にしたいと考えているなら、AirMac Expressはとてもお買い得な製品なのではないだろうか。
製品名 | 製造元 | 購入価格 |
AirMac Express(MC414J/A) | アップル | 8400円 |
2012/8/22 06:00