小物撮影時の必須アイテム「丸形レフ板」


「丸形レフ板」はこのように光を反射させて光源処理をするグッズ。これがあるのと無いとでは仕上がりに大きな差が出ます
一見レフ板とは思えない丸いポーチに収納されています。軽いし持ち運びに便利

 筆者に限らず、携帯関係の記事を書く仕事をしていると、自然と頻度の高い作業が小物(主に携帯)の撮影。筆者は自分でカメラマンを兼ねることが多いので、記事で利用する写真も自分で撮影します。しかしながら、そこで問題となるのがライティング。ライティングというのは光源処理のことで、ライティングを適切に行えるかどうかで撮影されたものの雰囲気は変わってきます。

 写真撮影時のライティングに便利なアイテムなのが「レフ板」というものです。これは光を反射するための板で、そのままでは影になりそうな部分を照らすことで影を消したり、逆に陰影を強くすることで立体感を際だたせるという使い方をします。しかしレフ板は一般的に大きくて、持ち運びに適していると言い難いグッズ。ただの板を持ち歩くのはちょっとキツい。

 そこで役立つのが、折りたたみできる「丸形レフ板」。これはレフ板字体の素材を柔らかいものにし、また、折りたたみを可能にすることで携帯性を向上させたものです。筆者のようなちょっとしたカメラ愛好家兼ライターには必須とも言えるグッズです。なお、素材の関係なのか安価なのも嬉しい要素です。

 「丸形レフ板」の使い方はいたって簡単。専用のポーチより取り出し、折り畳まれているレフ板を開く(その際、バネのように跳ねるので注意。筆者も2回ぐらい落としました)。で、太陽光などの光源を適切に反射させて撮影するという流れです。ただ、覚えておきたいのは折り畳み時。「丸形レフ板」をぐにゃりとメビウスの輪のように(捻って)曲げて畳むのですが、慣れるまでは「どうやって畳むのか?」と小一時間悩みました。

 この「丸形レフ板」を導入してから、趣味の花の撮影時はもちろん、仕事での携帯の撮影、小物撮影も陰影の付け方が楽になったのは言うまでもありません。光を制するものは写真を制するとはよく言ったものです。最初に買ったものは不注意でレフ板となる面を破ってしまい、現在利用しているものは2代目なのですが、こうした耐久力には難があるので注意したいところでしょう。しかし安価なので買いなおしが苦ではないのは、お金がかかりがちなカメラ愛好家には嬉しいアイテムです。

 筆者の使っている「丸形レフ板」には、光を強く反射させる銀色の面と、裏側に光を柔らかく反射させる白い面があります。筆者はメリハリのある写真が好きなので銀色の面だけ使っていますが、いつかは白い面も使いこなしてみたいと思っています。


折り畳むとこんなにコンパクトになる。なお、ポーチに入れないと勝手に広がってしまうので、持ち運びにポーチは必須最初は折り畳みの方法がわからず、ネットでググってしまいました。少しコツがいります
レフ板無しで、現在でもたまに愛用しているアドエス(WS011SH)を撮影レフ板を使用し、同条件で撮影。光を反射させるだけでここまで差が出る

 

製品名販売元購入価格
58cm 丸形レフ板プラタ780円

 

(布施繁樹)

2012/7/6 06:00