使い心地良好! キヤノンの電卓マウス


購入した製品はブラックメタリックモデルだがホワイトメタリックモデルもある

 変わり種のマウスが、キヤノンから発売されているのを量販店の周辺機器売り場で発見し、思わず購入した。購入したマウスは電卓、テンキー、マウスの機能がひとつの製品におさまった「LS-100TKM」という製品だ。

 この「LS-100TKM」、マウスでありながらクラムシェルという言葉がふさわしい折り畳み型のマウスで、パカッと開くとそこには電卓のキーが並ぶ。背面にはUSBミニBポートがあり、USBケーブルを使うことで有線マウスとして、またテンキーとしても利用もできる。パカッと開いてテンキーボタンが露出している状態でもマウスとして利用できるため、USBケーブルを繋ぐと「動かせるテンキー」にもなる。

 一方で電卓としてみても、オフィス用電卓をリリースしているキヤノンだから「早打ち機能」「桁数10桁」など機能的には十分。ただマウスであり、握れるサイズであることから、電卓のキーは小さめ。「マウスとテンキーがメインで電卓を時々」くらいのユーザーにちょうどいい。テンキーの上には計算結果をパソコン上に貼り付ける「送信」ボタンと、電卓とパソコンを切り替える「PC/計算」ボタンがある。エクセルでの計算に向いているかもしれない。

 マウスの使い勝手だが、結構実用的な製品で、質感も良好。やや大きめで、大人が握るにちょうどいい程度のサイズ。ボタン電池を搭載し、重さは116gでマウスとして使い勝手はいい重さだ。パソコンと接続するとバスパワーで動作するが、欲をいえばボタン電池の代わりに充電池が入っていて、パソコンと接続するとUSB経由で充電するとか、電卓にありがちな太陽電池で充電するとか、Bluetoothなどの無線で動作するギミックがあったらもっとよかったなあと思った。

 店舗でかなりの数のマウスやテンキーが並ぶなか、この製品は色モノに思えるかもしれないが、10キーがないノートパソコンがメジャーなこのご時世、「近頃の10キーのないパソコンは…」と愚痴りがちな人に触れてみて欲しい一品である。


電卓兼テンキー部。押すには少々ボタンが小さい。開けた状態でもマウス操作も電卓もテンキー操作も可能だ。

 

製品名製造元購入価格
LS-100TKMキヤノンマーケティングジャパン2680円

 

 

(山谷 剛史)

2012/2/14 06:00