ITが苦手でも簡単に利用できるハイテク歩数計
ボタン類は少ない。初期設定など主な入力はPCからできる |
「ウェルネスリンク」なるネットサービスに繋げて体調管理できる歩数計を見つけたので「なんだか面白そう」と、歩数計買っても長く続かない筆者がまたも購入してしまった。その製品は、オムロン ヘルスケアの「HJ-205IT」。ホワイト、ピンク、ブルー、イエローのモデルがある中で、なんとなくその日の勢いでイエローのモデルを購入した。
で、ネットサービスと連携する製品だし、スティックな形状、パッケージを開ければ本体にはUSBコネクタがあるんだろう、とか予想していたんだが、いい意味で裏切られた。「Suica」などのICカード乗車券やEdyのように、専用のトレイ(台)に置くだけで本体からデータを転送し、PCを介してウェルネスリンクと連携するのである。個人データを管理するのでウェルネスリンクへ会員登録をする必要はあるが、サイトに登録してドライバをインストールすれば、後はウェルネスリンクのサイトを開かなくても、PCの電源をつけて、歩数計をワンタッチで転送準備モードにしてトレイに置くだけで、データを登録できる。
ちょっと凝った歩数計なので、当然のように歩数を計測する機能のほかに、歩行時間、歩行距離、消費カロリーと脂肪燃焼量の計測など、いろいろな機能がある。特定の区間内だけ計測する空間計測なんてものもある。歩数ひとつとっても「脂肪を効果的に燃焼することができる有酸素運動状態の歩行」の「しっかり歩数」と「しっかり歩行時間」の表示や、「健康づくりに適している歩行」の「Ex歩数」と、このEx歩数に基づいて活動した強さの量である「Ex量」が表示される。ちなみにこのEx量は、任天堂の「Wii Fit plus」ユーザーにはお馴染みのMETsという単位と連動している。
健康的な運動量か否かは年齢と関係するので最初に設定が必要だ。また、時刻・日付も同様。本体でも設定できるが、PC・専用サイトと連動するこの製品、最初にPC上で利用者の状態を設定すればデータを端末に転送してくれるし、日時も自動的に転送してくれる。こうした数ボタンしかない製品での初期設定が苦手でイライラしがちな人には嬉しい仕様だ。IT音痴でも初期設定だけ別の人が助ければ、楽にネットサービスに転送できる製品であり、簡単に更新できるデータを見て、あれこれ我が身を考えたくなる製品なのである。
「ウェルネスリンク」に対応した製品は、今回紹介した歩数計だけではない。体重体組成計や活動量計「カロリスキャン」などもあるようだ。なんだか他の製品にも興味を持った筆者だった。
家に帰ったらポケットに入れた本製品をトレイに置くだけ |
データはこのように表やグラフ化される |
製品名 | 製造元 | 購入価格 |
HJ-205IT | オムロン ヘルスケア | 3980円 |
2011/6/30 06:00