鞄は軽く、プライドは維持できるハイエンドなコンデジ「DMC-LX5」
底値に近い時に購入できた!? 「DMC-LX5」 |
実は、以前本コーナーで紹介した土屋鞄の「ボディーバッグ」を購入したのとほぼ同じ頃、かなり悩んだ末に購入したのが、パナソニックのハイエンドコンパクトデジカメ「DMC-LX5」であった。理由は、ボディーバッグと同じミニマム化路線だ。
一眼レフカメラは、交換レンズを持ち歩きたくなる。マイクロフォーサーズ採用の一眼カメラなら、3倍程度の標準ズームレンズとパンケーキレンズを一緒に携帯するのに、なんら問題はない。しかし(生まれて初めて)某有名巨大テーマパークに行くことになったとき、ふと思ったのだ。
「今回は写真を撮るのを楽しむのではなく、まず自分が遊ぶことがメイン。荷物だって最小限がいい。でも思い出としての写真は撮りたいから、当然カメラは携帯したい。広く雰囲気をおさえられる広角も欲しいけど、寄って撮るのも大好き。絶対食べ物とか撮るし、レンズの開放値絞り値は明るいほうがいい。ただサッと撮りたい場面で、レンズ交換などしたくない。が、ズームできないのはイヤだし、スナップがメインになりそうだとはいえ、機能は妥協したくない。場面ごとに設定いじりたくなったりするかもしれないから、完全お任せだとなんか不安。いろいろ遊べるフィルター機能だって、使わないかもしれないけれど、使いたくなるかもしれない。アスペクト比だって変えたくなるかもしれない。忘れちゃならないのが動画! 絶対動画で残したい場面多いはず! 当然オートフォーカスじゃないとイヤだし。いやーんどうしようー!」
……という具合だ。とことん軽量化を追求しつつ、機能や操作はできるだけキープしたいのだ。こうなるとマイクロフォーサーズ機ですら大きく、重たく思えて来るから不思議。そして、前述のすべての要求を(概ね)満たすカメラとして絞り込んだのが、「DMC-LX5」だったというわけ。細かい機能については、メーカーのサイトや僚誌・デジカメ Watchのレビューをご覧いただきたい。
日々価格の変動を睨みながら迷うこと数日。思い切って購入して正解だった。訪れた某巨大テーマパークでは、スナップに動画にと大活躍! 広角24mmの撮影から、超解像技術を使ったズームまでフル活用! レンズ交換不要で悩まず撮れるってステキ! フタを開けてみれば、結局「おまかせiAモード」でのスナップがほとんどだったのだが(苦笑)、それでも、開放絞り値がF2.0と明るく、いざとなれば撮影モード、絞りやISO感度、ホワイトバランス、露出の変更、フォーカスポイントの移動など、デジタル一眼カメラライクな操作ができるという点が、非常に大きな安心感を与えてくれた。
その後、マイクロフォーサーズ機を押しのけて、「とりあえず普段鞄に入れて持ち歩くならこのカメラ」という地位まで上り詰め、毎日携帯している。室内では、静止画撮影時の色に若干不満はあるものの、仕事で使う動画なども、それまで使用していた動画対応デジカメよりも綺麗に撮影できるようになり、(レンズキャップへの不満を除いて)いいことづくめとなった。
何よりも「ラクしたいけど、何も知らないとは思われたくない……」という、しょうもないプライドを傷つけなくて済むのがいい(笑)。「これ、コンデジだけど、開放値はF2.0だし、すごく一眼っぽい使い方とか、ボケを取り入れた表現ができるんだよね!」と言い訳できるのだ。気がつくと、やっぱり「おまかせiAモード」に任せっきりだったりするのだが。
デジタル一眼でおなじみの操作が安心感を与えてくれる | ギリギリまで寄った写真が撮れる |
AFエリア変更用のボタンが、独立しているところがニクイと感じている | あると楽しいフィルター系も結構充実している |
右は昔、左は今。割り切ったことで軽くできた! |
製品名 | 製造元 | 購入価格 |
DMC-LX5 | パナソニック | 35695円 |
2010/12/7 06:00