テラバイトクラスのHDDが手のひらサイズで登場
バッファローから、約1000GB、すなわち1TBのポータブルHDD「HD-PEB1.0TU2」が登場した。テラバイト・クラスのポータブルHDDの登場に、「テラドライブがポータブルで登場」とどれだけタイトルで書こうと悩んだことか……。
容量の大きさに対してボディの大きさは従来製品(白色)と比べ変わっていない |
それはさておき、今回購入した製品は、ポータブルHDDだけに2.5インチのHDDを採用し、USBバスパワーで駆動が可能。省エネかつ電源のためのコンセント穴を必要としない、ナイスなストレージだ。圧倒的な容量を武器に、デスクトップPCの横に置いてよし、持ち歩いてもよし。電圧やコンセント穴の形状の異なる外国で使う際にも大活躍だ。数カ月や1年以上かけて旅するバックパッカーの旅行においても、高画質で撮影した写真や、現地で購入したCDなどのデータなどを容量を気にせず詰め込める。
この製品が出た時は、2.5インチで9.5mm厚のハードディスクに1TBの容量の製品は出回っていなかったため、12mm厚のHDDが中に入っているのではないか、という噂も聞かれたが、大きさは以前紹介した500GBモデル「HD-PSG500U2」よりも小さい。重量は、15gだけだが「HD-PEB1.0TU2」のほうが重い。
本製品のパッケージにはPC自体やファイルコピーを高速化する「バッファローツールズ」がCD-ROMで添付されているが、それをインストールしない素の状態でのベンチマーク結果は、500GBモデル「HD-PSG500U2」に比べ、全体的に若干だが高速になっている。一方、ランダムリードでは「HD-PSG500U2」よりも劣る数値が出た。バッファローツールズをインストールした場合は、体感ではわかりづらいがスペック上はやや高速化されるようだ。
気になるところでは、「HD-PSG500U2」よりも「HD-PEB1.0TU2」は電力食いのようで、USB製品を多数使用している筆者の環境では、「HD-PSG500U2」は問題なく使えていたが、「HD-PEB1.0TU2」だと電力不足と思われる原因で動かなくなることもしばしば。これは、二股の電力供給ケーブルつきのUSBケーブルで解決した。もっとも、この問題はACアダプターを繋げたUSBハブに移行すればいいだけなのだが。
いろいろ書いたが、老舗周辺機器メーカーがリリースするだけにサポートも万全。1TBとキリのいい数字のHDD、長く使える容量のポータブルHDDが欲しい人には買いだろう。
CrystalBenchMarkでの比較。左が「HD-PSG500U2」、右が「HD-PEB1.0TU2」。「HD-PEB1.0TU2」のランダムリードのスコアは500GBモデルと比較して振るわなかった |
製品名 | 製造元 | 購入価格 |
HD-PEB1.0TU2-BK | バッファロー | 1万7483円 |
2010/10/20 06:00