「なんちゃってiPadメモ」を大人買い
左から、Padnote、PixelPads、iPad。ほぼ同一サイズだ |
背面の比較。左から、Padnote、PixelPads、iPad |
秋から年末にかけては、少し前ならタブレットPC、最近は「スレート型端末」なんて呼んだりする端末が続々と出てきそうだ。そんな中でも、ユニークなユーザーインターフェイスと経営者のカリスマ性で、先頭を走っているのが「iPad」だろう。こうした手書き系のプロダクトが登場すると、必ず、その未完成な文字入力や、未成熟な描画機能を補完するかのように、ジョーク・アイテムとしてハードウエアとそっくりの形をした”手書きメモ用紙”が市場に登場する。
今回ご紹介する「Padnote」や「PixelPads」も同様の本家便乗型メモ用紙の新顔だ。21世紀になって、IT技術が素晴らしく進歩したかのように見えても、手とペンで紙に書くメモに勝るハードウェアは一向に姿を現さない。iPadと一緒に使うメモ用紙の登場は決してジョークだけではないだろう。
純国産の「Padnote」は、iPadとほぼ同サイズ、同系色、横開きの裏表64頁の大学ノートイメージだ。ただし、この商品はただのメモ用紙ではなく、iPadアプリケーション開発者のための画面設計シートとして使えるようデザインされている。そのためか、ただiPadそっくりのメモ用紙を探しているユーザーには割高感がある価格設定となっている。
iPadそっくりのメモ用紙が欲しいというライトユーザーには、米国内で販売されている「PixelPads」の方が向いているだろう。PixelPadsは“iPadの背面”とそっくりの厚紙の上に、iPad液晶画面そのままサイズのメモが64枚スタックされた上部綴じレポート用紙イメージのメモ帳だ。
PixelPadsの名のとおり、筆記面は細かな方眼になっている。アプリケーション・デザイナー以外でも自由な発想で使える精密な方眼ページが有り難い。用紙の背面はストリーボードになっており、4面のプレゼン・ストーリーやアプリケーション画面展開の設計等も行える。
PixelPadsと台紙の厚紙を除くリフィルメモのスタック、BIC社のシャープペンシル、PILOT社のVBallPen、シャーピーマーカーのスターターキットが、米国内では24ドルで販売されている。最近の筆者は、iPadは自宅に置いたままで、PixelPadsを持ち歩いている毎日だ。まだまだ紙のメモは無くならないだろう。
どちらも64ページ。PixelPadsは筆記具込みのキットが3種類あり、24~99ドル | Padnoteは横開きの大学ノートイメージだ。表裏で合計64ページある |
PixelPadsのメモ背面はストーリーボードになっており、絵コンテやプレゼンの準備に便利だ | 筆者にとってこのアナログ3点セットの方が、iPad+iPhoneより便利な時代はいつまで続くのだろうか |
商品名 | 実売価格 | 購入場所 |
Padnote PixelPads | 735円 24ドル(スターターキット) | トリガーデバイス PixelPadsメーカー直販 |
2010/10/5 06:00