伸縮可能な自分撮りアーム「xshot」
今回紹介する一品は、伸縮可能な自分撮りができるアーム「xshot」。見た感じは小型の一脚のようにも見えるが、手元にグリップを備え、5段階に伸びるステンレスバーの先端に小さな雲台がある。この雲台に一般的な三脚固定用のネジ穴のあるデジタルカメラを取り付けることで、ちょっと離れた場所からの構図で写真が撮れる、というアイテムだ。
自分撮りアーム「xshot」 | デジカメを小型雲台に取り付けて固定する。雲台の角度は変更可能だ |
重量は142gと軽量で、縮めた状態の直径は22.9cm。このアームを最大限に伸ばすと94cmまで伸長する。雲台は前後方向に180度回転できるので、これでカメラの角度を調整することになる。手を伸ばせば、腕の長さを加えて1m少々離れた位置から撮影できるようになるというワケだ。なお、当然ながらシャッターボタンを直接押すことができないため、撮影にはセルフタイマー機能を用いる事になる。もちろんリモコン対応のモデルであればリモコンでシャッターを切るのも良いだろう。
撮影している姿は面白おかしくなってしまうし、「そんなことしなくても誰かに撮ってもらえば……」と思うだろうが、利点もある。誰かに撮影をお願いした場合、構図や露出など細かい注文を付けることは難しく、結果として思い通りの写真にならなかったといった事もあるし、また、上から見下ろすようなアングルで撮影したい時などにも活用できる。
これまでにないニッチなアイテムだが、使い方を考えると面白いアイデアが浮かんだりするものだ。筆者の場合、スカイスポーツでの空撮で使用している。空中を飛んでいるので、誰かに撮影してもらったり三脚を立てる空間は無い。自分撮りをしたくても、腕を伸ばせる距離程度では自分の顔のアップを撮るのが精一杯で、風景まで写し込むことは難しい。xshotにレンズが広角タイプのデジカメを使えば、かなり広い空間を表現することができるのだ。
装着可能なカメラの重量は570gまでとなっているが、重いカメラほど持ち手に掛かる負担が大きくなる。小型の一眼レフカメラと軽量レンズの組み合わせであれば重量的には何とかなるレベルではあるが、基本的にはコンパクトカメラを取り付けるのが一番良いだろう。
縮めた状態はこの程度の大きさで意外とコンパクト | 最大の94cmまで伸長させ、手を伸ばすと1m以上遠くで構えられる |
撮影するとこのようになる。雲台に対して水平にセットしてしまうと、アーム自身が写り込んでしまう |
製品名 | 販売元 | 購入価格 |
xshot | ランドポート | 3150円 |
2010/7/2 06:00