iPhoneユーザーにお勧めのネットワークカメラ「CS-WMV04N」


 猫を飼っている家では、人間が不在の時、いったい飼い猫がどう留守番しているか、気になったりするのではないだろうか。飼い猫は分解できそうなティッシュペーパーの箱を探してうろうろしているかも知れない。あるいは猫をかぶるのを止め、二本足で歩き回っているかも知れない。パソコンでセクシー猫動画を見てデレデレしているかも知れない。

 最も慣れ親しんでいるはずの「自宅」という空間も、自分が不在の時はどうなっているか、なかなか知ることができない。しかしプラネックス製の「CS-WMV04N」とiPhoneを使えば、外出先から自宅を簡単に監視することが可能となる。

CS-WMV04N。10cm四方くらいで重さは300gほど背面に各種端子類。SDカードに映像保存することもできる

 CS-WMV04Nは、自宅のLANに繋ぐことでネットワーク経由でリアルタイムの映像を見られる、いわゆるネットワークカメラだ。世にはネットワークカメラ製品は数多くあるが、このCS-WMV04NはiPhoneからもアクセスできるという特徴を持っている。

 iPhoneからアクセスするときは、App Storeで無料配布されている専用アプリ「PCI VIEWER」を利用する。これをダウンロードし、パスワードなど各種設定をすれば、無線LANや3G回線経由で、iPhoneからCS-WMV04Nにアクセスできてしまう。しかもiPhoneから見られる映像は静止画ではなくリアルタイムの動画である。パケット通信料には注意が必要だが、動画なのはありがたい。

 アプリ上では、フリック操作でカメラの向きを変えられる。CS-WMV04Nのカメラは、パン(左右方向)は355度、チルト(上下方向)は120度も動くので、真下以外はほぼ見ることが可能だ。ちなみに2010年6月現在、プラネックスではサンプルのCS-WMV04Nを期間限定で公開しているので、誰でもその操作を体験できる。興味がある人は製品の紹介ページを参照していただきたい。

 もちろんiPhoneだけでなく、Windowsパソコンからもアクセスできる。Windowsからの利用時は、CS-WMV04N内蔵のマイクからの音声を聞いたり、逆にCS-WMV04Nにスピーカーをつなげておけば、パソコンのマイクに入った音をそのCS-WMV04Nにつなげたスピーカーから出すことも可能となる。

 このほかにもCS-WMV04Nには、何か動いているものがカメラに映ったとき、画像を添付しメールで自動通知してくれる機能も搭載されている。こちらはただの画像添付メールなので、普通の携帯電話でも利用可能だ。

 CS-WMV04Nを使うには、家にネットワーク環境が必要になる。有線だけでなく無線のLANにも対応するので、無線LANがあればあとは電源があるだけでどこでも設置できるのが便利だ。

 なお、インターネット経由でCS-WMV04Nにアクセスするには、インターネットのアドレスをLANに割り当てる、いわゆるDDNSサービスを利用する必要がある。DDNSサービスはプラネックスが無料で提供しているが、ルーターのポート開放を含め、設定にはちょっとだけインターネットの知識が必要になるので注意しよう。

 初期設定さえできれば、このCS-WMV04NとiPhoneで、いつでもどこでも自宅の様子を監視できる。留守番している飼い猫がどうしているかを監視できるし、玄関に置けば家族の帰宅確認や防犯カメラとしても役に立つし、別室にいる子どもを書斎から見守るなど子守りのサポートにも使えるだろう。いろいろな機能があるので、様々な応用ができそうだ。

 しかし、CS-WMV04Nはできることは、基本的には監視だけだ。たとえば飼い猫にイタズラを中断するようお願いするには、自宅に帰らないといけないし、それではたいてい手遅れになる。スピーカーをつなげておいて、パソコンからアクセスすれば声を出すことが可能だが、それでおとなしく引き下がるかは猫次第。まぁ監視はできるので、猫がティッシュペーパーの箱を解体する様子をニマニマしながら見つめたり、周囲の人たちに猫のヤンチャぶりを自慢することが可能なので、そこはそれで我慢しておこう。

iPhoneアプリからの画像。秒間5コマでもけっこう動いて見えるWindowsパソコンから。音声入出力や録画など、かなり高機能だ

 

製品名製造元購入価格
CS-WMV04Nプラネックス2万4214円

 

 



(白根 雅彦)

2010/6/16 06:00