静かでエコ。テレビ接続用にポータブルHDDを購入


「HD-PV500U2」。本体とUSBケーブルの他には、紙のマニュアルが1枚だけ同梱されていた

 筆者が長年使ってきた液晶テレビが先日故障してしまった。当時は大枚をはたいて買ったモノだが、今は液晶テレビも安くなってきているしエコポイント制度もある。壊れたテレビは地デジチューナーも内蔵されていなかったし、と一念発起し、東芝の「REGZA」を購入した。

 最近はテレビの視聴スタイルも変わってきており、このREGZAも外付けハードディスク(HDD)を増設することで、DRモード(放送時のビットレートのまま)に限ってHDDに録画できる。自宅には録画機器としてHDD/DVDレコーダーがあるが容量が不足気味。ちょっと気を抜くと容量不足で録画できなかったなんて事も増えてきたので、観たら消してしまう番組やREGZAの機能である指定したニュース番組をワンボタンでいつでも再生できる「今すぐニュース」を活用するために、REGZAの録画機能も使っていくことにした。

 そこで選択した外付けのHDDが、今回紹介するバッファローの「HD-PV500U2」だ。ごくごく一般的な、2.5インチ 500GBのHDDを内蔵したUSB2.0対応のポータブルHDDだが、ウリはバンドルソフトの類を廃して低価格を実現していることだ。メーカー製の外付けHDDは、バックアップソフト等、便利なユーティリティソフトが添付されていることも多いが、「テレビに繋げる」が目的であれば、これらのソフトは使われることはないし、HDD本体の性能も録画・再生に追いつくスピードさえ出れば十分だ。また、2.5インチ型のポータブルHDDはコンパクトで場所を取らないため、テレビ周辺のわずかなスペースに設置したり、死角に置くことで見た目をスッキリさせることもできる。消費電力が低く、USBポートからのバスパワー給電で動作するため、別途電源を確保しなくていいことや、動作音が非常に小さいことなどは、家電との組み合わせにはもってこいだと感じた。

 逆に欠点と言えばその容量だろうか。3.5インチ型の外付けHDDであればTBクラスの製品もあるが、ポータブル型の現在の主流は500GB程度。最近になって1TBの2.5インチHDDも登場してきているが、割高感があるように思える。今回購入した「HD-PV500U2」は500GBなので、メーカーによる地上デジタル放送の録画目安時間は約53時間分。前記の通り「観たら消す」がメインの番組録画が中心なので、この容量でも問題は無い。これで録画時間が不足していくようであれば、録画と視聴のバランスが崩れているのだろう。

 テレビでの使用を前提に書いたが、今回購入した「HD-PV500U2」のように、バンドルソフトを省いたモデルがあることは、追加でHDDを購入するユーザーには有り難いことではないだろうか。

本体にはmini-USB端子とアクセンランプのみと、とてもシンプル添付のソフトウェアはフォーマットソフトのみ。バンドルソフトが無い事で低価格化できているのがポイント
筆者宅のテレビに接続したところ。テレビの足元のようなちょっとした隙間でも設置できる

 

製品名製造元購入価格
HD-PV500U2-WHバッファロー9980円

 

 

(古宮 創)

2010/4/23 06:00