本日の一品

アプリを「ながら見」するのに最適なタブレット用三脚「ラビポッド LP-TS1」

画面をやや前に傾けるとソファーに寝っ転がっていても使いやすい

 タブレット端末というと、普通は「手に持って使う」か「卓上で使う」のどちらかの利用スタイルが多いかと思う。しかし筆者はあえて、タブレットを三脚やアームなどで固定するのも使いやすいと主張したい。

LP-TS1とiPad(9.7インチのiPad Pro)

 タブレットはタッチだけで操作できるので、パソコンや携帯ゲーム機と違ってどこかに吊るすように固定しても、機能が限定されるとか使いにくいといったことになりにくい。そして各種アプリとそこそこの画面サイズのおかげで、パソコン並みにいろいろなコンテンツや情報を閲覧できる汎用性がある。見やすくてタッチしやすい位置にタブレットを固定しておけば、付けっぱなしのテレビのように、アプリを「ながら見」することができる。

 筆者の場合、仕事の関係でiPadは新製品が出るたびに買い足し、複数のiPadを保有しているため、それを家の各所に吊るしたり貼り付けたりしている。仕事をしながら株価を確認したり、ゲームをしながら攻略情報を確認したり、ベッドで寝転がりながら動画を見たり、トイレで用を足しながらメールチェックしたりと、とにかくいろいろな用途に使う。

 このように何か作業をしているとき、あるいはベッドやソファで休んでいるとき、近くにタブレットがあると、いろいろなことができて便利だ。筆者の場合は複数のiPadを保有しているので、各所にiPadを固定しているが、1枚しかタブレットを持っていない人も、たとえば今回紹介するベルボンの「ラビポッド(Luvipod) LP-TS1」を1本持っておくと、タブレットの「ながら見」を実現できる。

三脚とタブレットホルダーのほか、ウェイトバッグと収納バッグが同梱されている

 「LP-TS1」は、三脚とタブレットホルダーがセットになった製品だ。もともとは香港のFaithというブランドの製品だが、ベルボンが代理店として国内で販売している。ベルボンと言えば大手三脚メーカーだが、そのベルボンとしては珍しい、カメラではないスマートデバイス向けの製品となる。

 「LP-TS1」の三脚は、脚部分ではなく首部分が伸びるタイプ。最大高133cmまで伸びる。床面に置いても、座位ではもちろん、立位でも使いやすい位置にタブレットを固定できる。最低高は35cmくらいなので、卓上に置くとやや高く感じるものの、デスクトップディスプレイと同じくらいの高さにタブレットを固定できる。

タブレットホルダーは掴みこむ部分がバネで伸縮する

 脚は伸びないがそれなりに広がるため、タブレットを載せて1mくらいまで伸ばしても安定し、そのままタップ操作もできる。しかしホームボタンを押すときにはiPad本体に手を添えたい。iPadならばジェスチャー操作(4本か5本指のピンチインでホーム画面表示など)の設定をオンにしておくといいだろう。もちろんソフトウェア表示のAndroidタブレットならばそうした問題はない。

 三脚とタブレットホルダーを合わせても330g程度なので、500gくらいのタブレットを装着した状態でも、家の中を持ち運ぶのには困らない。折りたたむと小さくなるので、出先に持って行って使うこともできる。譜面台やプロンプターなどの用途でも活躍しそうだ。

300ml瓶をウェイトにするとこんな感じ

 安定性に不安を感じる場合のために、ウェイトバッグも付属している。ウェイト(重り)自体は別途用意することになるが、三脚と同じくらいの重さ、たとえば中身入りの350mlのペットボトルくらいがちょうど良い。

 タブレットホルダーはバネで挟み込むタイプ。脱着にはやや力をかける必要があるものの、かなりガッチリと固定してくれる。挟み込める幅は12.3〜21cmまで。タブレットの長辺はムリだが、短辺であれば9.7インチのiPadまでは大丈夫だ。しかし逆にファブレットくらいのサイズだと小さすぎて挟めない。最近話題のデバイスでは、Nintendo Switchは装着できなかった。

 三脚の頭は上下にチルトできるので、たとえばソファーで寝っ転がるときは、画面をちょっと前に傾け、やや高めの位置に固定すると、見上げた位置に画面が来て使いやすい。長時間、何かを見下ろす姿勢を続けると、肩や首に負担がかかるが、見上げた位置でタブレットを使えるというのも、LP-TS1のメリットのひとつだ。

 タブレット、とくにiPadは、最新モデルでずいぶん値ごろ感が出たとはいえ、それなりの価格のデバイス。「ながら見」であっても常に画面点灯させるくらい使っていれば、十二分に元が取れると言えるだろう。どんなデバイスも使ってナンボ。もし、タブレット端末を持ってはいるものの、いまいち手に取るのが面倒でスマホばかり使っているという人は、LP-TS1のようなアイテムを使ってタブレットの「ながら見」スタイルを試してみてはいかがだろうか。ちなみにラビポッドシリーズには、他に卓上用のホルダー、タブレットではなく、自撮り(セルフィー)用のスマートフォン向けスティックなどもある。ながら見以外の用途でも一度チェックしてみていいかもしれない。

製品名販売元
LP-TS1ベルボン