本日の一品
留守番中のペットと遊べるペットカメラ「Petcube」
2017年3月30日 06:00
我が家の飼い猫は、デボンレックスというやや珍しい猫種で、非常に人懐っこい性格です。猫らしい孤高さや気高さはカケラもありません。家族がいない時は寂しさに雄叫びを上げ、家族がいる時には自ら擦り寄ってきて撫でろ遊べと要求し、遊んだり構ったりしないと怒って大暴れ。猫ではなく犬の血を引いているのでは、とよく言われます。
そんな寂しがり屋の猫は、家に誰もいない時には何をしているのだろう? 遊び相手もいないのでおそらくフテ寝していると思うけど……と興味深い留守中のペットの生態を見守れるのが、いわゆるペットカメラです。今回はそんな製品の中でも、遠隔操作でペットとレーザーで遊べるという一風変わった機能を持つペットカメラ「Petcube Camera」をご紹介させていただきます。
Petcubeは海外のクラウドファンディング発の製品で、筆者は寡聞にして知り及ばなかったのですが、日本でも昨年春ごろに発売されていたようです。SNS機能も備えるスマホアプリ経由で機器に接続・制御し、家庭内のWi-Fiに参加させて使用します。
接続が完了したら、アプリからPetcubeを呼び出せば、すぐにPetcube Cameraから観た家の中の様子がスマホ上に映し出されます。仕事するかたわら、Petcubeに接続したままのiPhone 7 Plusを手元に立てかけて置いてみたのですが、普段見慣れた家の風景に通じる小さな窓がそこにあるかのような、不思議な気分になりました。
肝心の猫の様子ですが、フテ寝していると思いきや意外とアクティブで、家の中を歩き回っては縄張りのパトロールに余念がない様子でした。
設置したカメラの前を通り過ぎる猫を観ているだけでも割と楽しいのですが、Petcubeは前述の通り、本体からレーザーを照射してペットと遊ぶことができるという愉快な機能を備えているのです。この機能を使って何回かトライ&エラーを繰り返した末に、ようやくPetcubeと猫が遊ぶ様子の撮影に成功しました。貴重な映像をご覧ください。
ムービー内で照射しているレーザー光(赤い点)は、アプリ側から筆者が操作しています。画面上を指でなぞり、次に照射したい場所をタップすると、レーザーがちょっと遅れてそれを追尾するといった形です。猫を飼っている方にはお分かりいただけると思いますが、このレーザー光線の微妙なディレイ感が、猫好みの実に絶妙な動きを再現しているのには感心させられました。
また、Petcubeはレーザーだけでなく、マイクとスピーカーも備えています。マイクでPetcubeを設置した場所の音声を拾い、スマホに話しかけた音声をスピーカーから出力してペットに呼びかけることもできるのです。ちなみに上記のムービーを撮影した際、筆者が遊ぶ猫に話しかけていたところ、ちょうど帰ってきた子どもがPetcubeに気づいて本体を抱えて持ってしまい、撮影どころではなくなってしまいました。
この時気づいたのですが、Petcubeからの映像は鮮明ではあるものの、画面内に大きく写っているものが素早く動いたりすると、ブロックノイズが発生しがちです。4G通信環境下ではこの傾向が顕著なのですが、通信量が気になるのであればWi-Fi接続は必須と言えるでしょう。
ちなみに四六時中繋ぎっぱなしにしなくてもいいように、不在時用の自動モードも備えています。この機能をオンにすると、Petcubeが動くものを察知した際や大きな音を感知した際、自動的にムービーを保存したり、スマホに通知を送ることなどができます。自動的にランダムなレーザー光を照射してペットと遊んでくれる機能まであるので、留守中のペットのストレス&運動不足解消には良いかもしれません。
このように愉快なペットカメラであるところのPetcubeですが、先に挙げたように動くものや音声を察知するネットワークカメラとしての機能も十分なので、防犯目的や子どもの見守り、また要監視の介護が必要なお年寄りのいるご家庭などでもお役に立つのでは、と思います。
若干不満な点を挙げると、1つのアプリで複数のカメラを制御できなかったり、不在時モードで自動保存したムービーに空振りが多かったり、繋がっているはずなのに時々オフライン表示になってしまったりと若干安定性を欠く部分はあります。とはいえ、留守中に様子の気になる存在があるご家庭における、手軽に扱えるネットワーク・ペットカメラの選択肢の1つに入れてみるのはいかがでしょうか。
製品名 | 販売元 | 価格 |
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Petcube Camera | ソフトバンク コマース&サービス | 1万9800円(税込) |