てっぱんアプリ!

縞模様もすっかり消せるカメラアプリ「Camera ZOOM FX」の無料版が出た!

 スマホを、もっと楽しく快適に使うには、アプリを活用しよう。本コーナーでは、続々登場する旬なアプリの中から編集部が厳選した、スマホユーザー必携の“てっぱん”アプリをご紹介します!

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アプリ名: Camera ZOOM FX - FREE
開発者: androidslide
価格: 無料
対応OS: Android 1.6 以上
カテゴリ: 写真

「Camera ZOOM FX - FREE」

 使いやすく、多彩な機能をもつことから高い人気を誇る有料のAndroid版カメラアプリ「Camera ZOOM FX」。その無料版となる「Camera ZOOM FX - FREE」が6月にリリースされ、有料版で培われた高い機能と性能の一端を気軽に体験できるようになった。どんなアプリなのか、さっそく紹介したい。

デジタルズームと水準器で構図を決めやすく

 元々の有料版が多機能だったため、無料版の「Camera ZOOM FX - FREE」でもさまざまな機能が使えるようになっている。アプリ名にもある通り、ズーム機能がポイントの1つ。端末が搭載するカメラ機能に最適な方式でズームでき、遠くの被写体もしっかり撮影できる。

 構図を整えやすいよう、カメラ映像にグリッド表示するのは標準のカメラ機能などでも見られるが、本アプリはそれだけでなく、端末のセンサーを用いた水準器でリアルタイムに傾きをチェックしながら撮影することも可能になっている。

端末性能に合わせたデジタルズームが可能
プレビュー時は粗い映像になる場合があるが、保存される画像はディティールがしっかり保たれている
水準器を見ながら撮影すれば、微妙に傾いて見栄えが悪くなることもない

縞模様が浮き出てしまう被写体もキレイに

フォーカスを固定してスピーディーに撮影

 ピント合わせについては、オートフォーカスのほか、無限遠とマクロのいずれかに固定することもできる。一定の被写体を連続で撮影するような場合に、いちいち大げさなピントを合わせの処理が発生しないので、すばやくシャッターを切れるだろう。

 また、“干渉縞防止”という機能もある。PCのディスプレイなど高速に点滅を繰り返しているような光源を被写体にした際、撮影すると画像に縞模様として写り込んでしまうことがあるが、この現象を軽減してくれるという機能だ。オート設定にすると自動で縞模様を軽減できるため、被写体の種類を意識することなく、あらゆるシーンを美しく切り取れるはずだ。

干渉縞防止を“オフ”にした場合
干渉縞防止を“オート”にした場合。たしかに縞模様はほとんど見えなくなった

無料でも使えるフィルター、加工機能

 カメラアプリではもはや定番となっているフィルターや、画像編集の機能ももちろん備えている。周辺光量を変化させるもの、古びた見栄えにするものなど、数種類の特殊効果を使えるほか、写真を囲むフレームも変えられる。新しいエフェクトをダウンロード追加するプラグイン風の機能拡張にも対応。これらのうち1種類だけ使うことも、複数を組み合わせることも可能で、効果をプレビューしながらカメラ撮影できる。

 撮影後の写真に対しても同様の特殊効果を加えられ、トリミング、変形、コントラストや彩度の調整のほか、複数枚の写真をレイアウトして1枚の画像に仕上げるコラージュなど、多数の機能を駆使して思い通りに編集可能だ。

たくさんあるフィルターの中から数種類選んで演出できる
ビューワーも兼ねた編集ツールでさまざまに加工

さらに進んだ撮影テクニックを身につけたい人に

 端末標準のカメラアプリは、いかに簡単に、キレイに撮影できるようにするかを追求してきている。ほとんどシャッターボタンを押すだけで見栄えのよい写真を楽に撮れてしまうが、もうひと工夫したい時には力不足を感じることも少なくない。

 水準器の表示やフォーカスの切り替え、干渉縞防止といったユニークな機能で、より確実にベストショットを狙えるようになる本アプリは、もう一歩先の撮影テクニックを磨くのにもぴったりではないだろうか。

 なお、有料版の「Camera ZOOM FX」(PREMIUMバージョン)では、より多くのフィルターやフレームを使えるほか、音声操作でシャッターを切る機能、連写した画像からベストなシーンを選べる機能などを用意。ミニチュア風に写せるチルトシフト撮影にも対応し、これらのパワフルな機能を使いこなせば、写真の腕前がぐっと上がりそう。

日沼諭史