てっぱんアプリ!
「サイエンス ジャーナル」でスマホが実験室に!?
2016年6月10日 06:00
スマホを、もっと楽しく快適に使うには、アプリを活用しよう。本コーナーでは、続々登場する旬なアプリの中から編集部が厳選した、スマホユーザー必携の“てっぱん”アプリをご紹介します!
アプリ名: サイエンス ジャーナル
開発者: Marketing @ Google
価格: 無料
対応OS: Android 4.4 以上
カテゴリ: ツール
ダウンロード: Android
ご存じの通り、スマートフォンには多数のセンサーが搭載されている。これらのセンサー類は、ひと昔前なら高額な測定器に相当するようなものかもしれない。組み合わせて使えば、高度な実験にもスマートフォンを活用できるのでは……という発想で生まれたアプリが「サイエンス ジャーナル」だ。
スマートフォンのセンサーをフル活用した実験ツール
「サイエンス ジャーナル」は、科学実験などの各種測定に使えるGoogle発のツール。スマートフォンが備える照度センサーや、加速度・傾きセンサー、スピーカーなどを利用し、周囲の明るさ、縦・横・奥3方向の加速の度合い、騒音の大きさの各数値をそれぞれリアルタイムに測定して画面に表示する。
数値をそのまま表示するだけでなく、グラフ表示して時間経過による値の変化を把握することも可能。複数のセンサーから得られたデータを同時に閲覧することもでき、3方向全ての加速度の大きさを見たり(表示領域が大きいので画面をスクロールさせる必要はあるが)、明るさと騒音を合わせてチェックしたり、といった使い方もできる。
計測データを記録し、データベース的な応用も
計測内容を“プロジェクト”で管理し、計測値を連続したデータとして残せるようにもなっている。実験タイトルや実験の概要をテキスト入力し、ボタンをワンタッチするだけでセンサーによる計測を開始。結果に応じてテキストや画像でコメントを残していける。
高度な科学実験でなくても、例えば明るさを測定できるようにして、かたつむりを入れた虫かごとともにスマートフォンを置き、部屋の明るさを変えつつ体を殻から出すまでの時間や動き出すまでの時間を調べる、といった生態観察なんかに使えそう。PCのパーツ構成を変えながら騒音を計測し、使用パーツごとの写真も撮影して「静音PCの自作」に役立つ情報整理にも便利だろう。
より高度な実験もOK。夏休みの自由研究に最適
公式ホームページでは、マイコンボードのArduinoと自作の風力計を組み合わせ、本アプリで風の強さを計測するための手法も公開されている。部屋の中の身近な物事から地球規模の自然現象まで、アイデア次第で用途はさまざまに広がっていくはず。まだ少し先になるが、夏休みの自由研究などにも活躍すること間違いなしだ。