スタパ齋藤の「スタパトロニクスMobile」
スマートフォンが子機になるイエデン購入♪
パナソニックの「デジタルコードレス電話機 VE-GDW03DL」
2016年6月20日 06:00
スマートフォンが子機になるイエデン購入♪
久々にイエデンこと固定回線用の電話機を買いました。パナソニックの「デジタルコードレス電話機 VE-GDW03DL」(メーカー製品情報ページはコチラ)です。コレ、スマートフォンを子機として使えるイエデンです。
この電話機、発売日は2013年11月14日で、もう3年弱経過している製品です。が、ワタクシのイエデンに絡む問題を解決するにはコレしかナイ! と思い購入。結果、その問題はほぼ完全に解消。以前よりイエデン関連が快適になりました♪
今時、イエデン? と思っちゃうかもしれませんが、ナニカの契約時に携帯電話番号を連絡先として登録することが許されていなかった時代から「同じ固定電話の番号」を使い続けていると、なかなか固定電話を解約することができません。イエデンはイロイロと面倒なので疎遠にしたいわけですが、それもできず、じゃあイエデンとの疎遠化を進めつつもその利便は今時的なモノに洗練していこうじゃないか! 的な……ってナニ言ってんのかイマイチわからないと思いますので、このあたりは後述します。
なぜこのイエデンを買ったかと言えば、スマートフォンを子機として使えつつスマートフォン上の電話帳(ワタクシの場合はGmail連絡先)を使えるからです。スマートフォンから固定回線を使って電話をかけられたり、固定回線にかかってきた電話について相手の名前を表示できたり、けっこーイロイロとメリットがあります。
また、固定回線の通話を各種ヘッドセットを使って行えたりも。スマートフォン用にはイヤホンマイクからBluetoothヘッドセットまで、イロイロな「通話に便利な周辺機器」が用意されています。「デジタルコードレス電話機 VE-GDW03DL」はスマートフォンを固定回線の無線子機として使えるので、そういった便利な周辺機器もそのまま使えるというわけです。
要は、「イエデンでもGmail連絡先データを使いたい!」「イエデンでもBluetoothヘッドセットとか使って通話したい!」というわけですな。結果、それが叶った、と。ともあれ以降、「デジタルコードレス電話機 VE-GDW03DL」の使用感などについて書いてみたいと思います。
イエデンには出たくない、イエデンの長電話は疲れる
本題に入る前に、「デジタルコードレス電話機 VE-GDW03DL」以前のワタクシ的イエデン環境を少々。コレを書かないと「VE-GDW03DLに対するワタクシの評価を誤解されるかも?」と考えたからです。
まず現在もなおイエデンを使い続けている件ですが、携帯電話があまり普及していない時代では、契約や登録や申込みなどのときに伝えるべき「必須の情報」としてイエデンの番号がありました。契約などのときに知らせたイエデン番号は、現在でもその契約相手が「連絡先となる重要な情報」として扱っています。また、そういう契約などがた~くさんあるので、イエデンの番号をケータイの番号に変更する手続きもタイヘン面倒臭く、そのままにしている感じです。
また、親戚や古い友人がイエデン番号に今でもアクセスしてくる、ということもあります。一応携帯電話番号を伝えてあっても、ナゼかイエデンに電話してきたりも。これもイエデンを解約できない理由のひとつです。
で、直近まで使っていたイエデンは、Googleの連絡先を使えるイエデンことパナソニック「ホームスマートフォン VS-HSP200S」です。既に生産終了の機種ですが、レビュー記事はコチラに書きました。
このイエデンもGmail電話帳をそのまま使えて便利でした。ただ、最近はミョーに不調で、画面付き子機がいきなり再起動したりしがち。また、Bluetoothヘッドセットなどをつなげることもできませんでした。タイヘン便利に使ってはいましたが、「デジタルコードレス電話機 VE-GDW03DL」のほうがさらに便利そうということで、乗り換えたカタチです。
さて、ワタクシのイエデンの使い方ですが、基本的には「なるべく出ない」という方針です。全ての電話は「突然鳴って乱暴に生活に割り込む暴力的な過去のメディア」と考えております。ので、番号非通知電話に出ることはありませんし、番号通知であってもその番号に心当たりが無ければやはり出ません。
そういうわけで、Google連絡先とリンクして「相手の電話番号だけでなく名前などまで出るイエデン」を使っています。それなら、誰から電話がかかってきたか、すぐわかります。ちなみに、電話をかけてきた相手が誰かわかっても、出るかどうかは別問題です。イエデンなど電話とは基本的に疎遠にしたいので、相当な必要性がない限り、出ないようにしています。なお、携帯電話への着信も同様な感じです。メールやメッセンジャー類でメッセージをいただきたいものです。
イエデンがリンクする連絡先情報は、べつにGoogle連絡先でなくてもかまいません。ですが、クラウドで管理できる連絡先や、クラウド対応のイエデンを考えると、Google連絡先が最も有望。現状、ワタクシが求める快適さを考えると「Google連絡先とリンクするイエデン」を選ぶほかありません。
なお、誰から電話がかかってきたのかを知るためには、イエデンに電話番号と名前を登録するという方法もあります。ですが、連絡先データは頻繁に更新されますから、操作性がよろしくなく登録件数に制限のあるイエデンに登録したいとは思いません。
ちなみに、拙宅イエデンにかかってくるのは、だいたい5%くらいが信頼できるし対応すべき相手です。95%くらいはセールスとか詐欺とか間違い電話などの「迷惑電話」。なので、着信の95%には出ないわけですが、出ないけど「それら番号はGoogle検索」しています。最近は「どういう迷惑電話なのか」がだいたいわかってイイ感じです♪
それと、通話料が安いからという理由でイエデンから電話をかけることもあります。この場合ツラいのが「長電話になったとき」です。単純に、受話器を手に持ったりして支え続けているのが「疲れる」んですな。話の内容によってはPCなどで情報を調べたくなったりしますが、片手だったり受話器を頬と肩に挟んでいたりすると、これもタイヘン。
なので、たま~にですけど「長電話のときはイエデンでもヘッドセットを使いたい」と思うわけです。できればコードレスという点でBluetoothヘッドセットなどを使いたい感じ。イエデン本体から相手の声が聞こえてくるハンズフリー通話機能は、通話内容が周囲にシッカリ聞こえてしまうので苦手です。
SkypeなりiMessageなりLINEなりにすれば、ハンズフリー問題を含めたイロイロな問題を回避できるんですけどネ……。ネットやスマートフォンを使っていない人は、現実的にまだまだ多かったりするので、なかなか思うようにはいきません。
というのが、ワタクシとイエデンのアレコレ。以下、「デジタルコードレス電話機 VE-GDW03DL」について書きますが、「こーゆー人だと気に入れる機能なのかもな」的にお察しいただけれると有り難いです。
どーゆーイエデン?
長くなってしまいましたが、ようやく本題。まず「デジタルコードレス電話機 VE-GDW03DL」がどういうイエデンなのか? 詳細はメーカー製品情報ページをご参照いただくとして、コレ、無線LANを介してスマートフォンを子機として使えるイエデンです。同じ無線LANにこのイエデンと専用アプリ入りスマートフォンをつなげば、スマートフォンで固定回線を使えます。子機として登録できるスマートフォンは4台までです。
スマートフォンを子機登録して「できること」は、「内線電話・ドアホン応答」「電話の取り次ぎ(スマートフォンで受けた着信を別の子機に回すなど)」「親機に録音された留守番電話の用件再生」「スマートフォンから電話機への電話帳転送」など。ですが、ワタクシ的にイチバン重要なのは「Gmail電話帳を固定回線で利用できる」という点です。
まあ、スマートフォンがイエデンの子機になるので、スマートフォン上の既存電話帳がそのま使えて当然って感じではありますが、スマートフォンを多用していつつもイエデンもたまに使っている人にとっては、「あ……ソレ便利かも!」という機能ですな。また、常用のスマートフォンで家の固定回線も使えるようになるので、「いつものスマホでケータイもイエデンも通話できる」という利便も大きいです。
なお、スマートフォンでのイエデン子機としての通話などは、既定の通話アプリからは行えず、専用アプリ「スマートフォンコネクト for GDW03」を使います。このアプリの対応機種やダウンロード先などは、パナソニックのウェブサイトにあります(該当ページはコチラ)。
てな感じで、アプリ上にてイロイロできます。全体的な操作感は「デジタルコードレス電話機 VE-GDW03DL」の専用子機よりも快適。アプリの操作感自体はフツーに便利です。
イエデンへの着信~相手の判断~迷惑電話確認などがサクッとデキる♪
ワタクシが「デジタルコードレス電話機 VE-GDW03DL」を導入した理由は、Gmail連絡先を使いつつ「誰から電話がかかってきたかなどをチェック」することと、Bluetoothヘッドセットなどを使ってイエデンの通話をラクに行うことです。まず、電話をかけてきた相手がどんな感じでわかるのかを見てみましょう。
といった感じで、イエデンへの着信をスマートフォン上で「誰からかな?」と即確認することができます。番号通知の着信であればその番号も出ます(ナンバーディスプレイなど対応サービスに加入している必要があります)。
ワタクシのパターンですと、相手の名前がわかれば「あ~例の会社からか~、今回は居留守で!」とか「あの人からか、じゃあ出ましょう」と判断します。一方、スマートフォン上の連絡先に登録がない場合は、電話番号しか表示されません。この場合は電話に出ず、後でその電話番号がどこのものなのかをネットで検索します。この「心当たりのない番号の検索・調査」についても、若干の手間がありますが、子機としたスマートフォンだけで完結できます。
少し遠回りな方法ですが、イエデンへの着信~迷惑電話確認までを同じスマートフォンで行うことができました。ちなみにこの番号は「ああ、あのネット通販の注文確認だな、きっと」というコトがわかりました。
ワタクシ的には、この「心当たりのない番号には応答せず、その番号をネットで検索」という流れはけっこー重要です。謎の番号から着信があって不気味なのを解消するという意味もあるんですが、「あ~コレってあの出版社か」などということがわかれば、その番号を名前とともに連絡先(電話帳)へと登録します。これを繰り返せば「誰からの着信なのか」がより明確にわかるようになりつつ、「あれっこのタイミングだと……もしかしてあのショップからかな?」とうっかり迷惑電話に出ちゃうことも減っていきます。
なお、Bluetoothヘッドセットを使いつつ、「スマートフォンコネクト for GDW03」アプリで通話するというコトもフツーにできました。ただ、Bluetoothヘッドセットの操作で着信を受けるなど、既定の通話アプリでデキることがデキなかったりします。ほかにもこの「スマートフォンコネクト for GDW03」、ちょ~っとクセのあるアプリだと感じられます。
大雑把に言えば「サッと手早く電話に出たりかけたりが、できにくい」という感じ。たとえば電話を受ける場合、まずアプリのバックグラウンド動作からアプリ画面表示させてアクティブにする必要があります。次いでアプリの受話ボタンをタップ。標準の通話アプリのように、ワンタップでは電話を受けられないわけですな。
実際は、スマートフォンのスリープからの復帰(パスコード入力など)も加わりますので、さらに1~2手間増えます。アプリ表示状態でロックボタンを押してスリープさせれば少々手間は減りますが、「電話に出るだけなのに手間がかなりかかる」という印象です。
他にも細々した「クセ」がありますが、意識しないといけないのが「終話」です。「スマートフォンコネクト for GDW03」アプリで終話(オンフック)しないと問題が起きます。相手が電話を切ってツーツー状態でそのまま端末をスリープさせてしまうと、アプリがバックグラウンドでずっとツーツー状態。つまり受話継続中(オフフックのまま)で、固定電話回線は使用中の状態となります。そこに新たな着信があっても「電話中」となり、イエデンには電話がつながらない状態になってしまいます。
恐らく、スマートフォンの通話機能に対しては、アプリから制御できないイロイロな規制があるのだと思います。ただ、スマートフォン時代にイエデンを巧く融合させ(つつフェードアウトさせていく)には、「デジタルコードレス電話機 VE-GDW03DL」も「スマートフォンコネクト for GDW03」アプリも非常に良いアプローチですし、十分優れた機能性があると思いますので、上記のような「クセ」をなるべく解消する方向でブラッシュアップして欲しいと思います。
とか言いつつ、イエデンをあま~り積極的には使っていないスタンスのワタクシとしては、「デジタルコードレス電話機 VE-GDW03DL」も「スマートフォンコネクト for GDW03」アプリもバッチリ実用的。イエデンに関するスッキリ感が従来比最高に高まっている現在です。