みんなのケータイ
海外でのSIMカード購入はクセになりそう
房野麻子
(2016/2/19 06:00)
今年もMWC(Mobile World Congress)の時期になりました。せっかくはるばるバルセロナまで行くので、ついでに他国に足を伸ばすのもいいかなということで、ほんの1~2泊ですがお休みをくっつけて観光することもあります。今年は会期前にドバイに立ち寄って1泊することにしました。
海外に行くときに毎回考える通信手段。現地でプリペイドSIMカードを購入するようになって、モバイルWi-Fiルーターのレンタルはしなくなりましたが、Googleマップに頼りきりなので、空港を出てホテルにたどり着くまでの短い間でも、スマートフォンに地図を表示するための通信手段が必要です。もちろん、キャリアの海外データ定額を利用するのが一番ラクですが、それよりも安く済ませたい。空港でSIMカードを買えればいいのですが、お店が閉まっている可能性もあり、日本から現地で使えるSIMカードを持っていければ安心です。
そこでまずはmineoの「海外用プリペイドSIM」を検討しました。初期費用(SIMカード代)が3000円で、必要な金額をチャージすることで100カ国以上でデータ通信が行えます。ただ、残念なことに2月17日現在、販売休止中。まもまく販売再開になると思いますが、今回は間に合いませんでした。
他にいいサービスがないか探していたところ、知り合いのライターさんから「TAKT」という海外渡航者向けのSIMカードを教えてもらいました。本誌でもすでに紹介されています。mineoとそれほど変わらない料金体系で、こちらはヨドバシカメラ(オンライン・店頭)で購入できます。SIMカードに通話30分またはデータ50MBが含まれて4980円でした。
よほどTAKTを購入しようかと思ったのですが、1泊2日で4980円+αというと、今回に限っていえば、キャリアの海外データ定額とそれほど差がありません。mineoやTAKTは追加チャージをしていくとずっと使い続けられるので、複数の地域でちょこちょこと使い続けるなら便利でお得だと思いますが、年に1~2回、限られた場所でしか使わないであろう私の場合、それほどありがたみを感じません。また、データ料は抑えめですが、現地のプリペイドSIMプランには当然及ばず、心置きなく使おうという気持ちにはなれません。やはりドバイでもがんばって現地のプリペイドSIMカードを購入することにしました。ドバイの空港は24時間営業なので、きっとお店も開いているはずです。そうじゃなきゃ困ります。
ドバイにはEtisalatとduという2つの携帯電話会社があるようなのですが、どうやらduの方がお安いようです。アラビア語を恐れていたのですが、きちんと英語のWebサイトがあり、旅行者向けのTourist Planも簡単に見つかりました。30分の通話、500MBのデータ通信が可能で75AED(約2400円)となっていました。
電話をかけてアクティベーションする必要があるようで今からドキドキですが、国やキャリアによるシステムの違いが興味深く、SIMカードコレクターになる方の気持ちがちょっとだけ分かるような気がします。