11月1日に購入したXperia Z5を使い始めてから、3カ月が経過した。機能などに大きな不満がないため、今でもメイン機として活躍している一方で、ちょっとだけ改善すれば使い勝手がもっと良くなるのに、というところもある。

通話終了後に画面を見ると、通知が開いていることがある

　その1つが、近接センサー。電話を受けて、耳に近づけた際の挙動が、イマイチ安定していない。イヤホンやヘッドセットを使わないで電話に出ようとすると、基本的には本体を耳に当てることになる。その際に、近接センサーが働き、画面が消えて誤操作しないようにするのは、一般的なスマートフォンの挙動だ。当たり前だが、Xperia Z5にも、同様の処理が入っている。

　ところが、この近接センサーが反応するのが少々遅いことが多々ある。タッチパネルが耳に反応して、画面が消える少しだけ前に誤操作をしてしまうのだ。そのため、通話を終えてから画面を見ると、通知パネルが開いていることが頻繁にある。通知パネルが表示されているだけならまだいいが、まれにボタンが押されてしまうことも。そこまで何回もあるわけではないが、過去には、画面の自動回転がオフになっていたり、Wi-Fiがオフになっていたりといった誤操作があった。

「タップして起動」も、服によっては誤反応してしまう

　また、Xperia Z5には、画面をタップして点灯する「タップして起動」という機能が搭載されている。ボタンを押さなくて済み、便利なため、当初はこれをオンにしていたが、ポケットの中で誤反応してしまうことが何回かあった。画面がついても、ロックがかかっているため誤操作してしまうわけではないため、実害は少ない。ただ、そのままロックを解除しようとして失敗したり、画面が点灯して電池を消費したりというデメリットはある。結果として、この機能はオフにして使っている。

　2つの事象は、どちらもセンサーの使い方に関係している。近接センサーに関しては、端末の動きを検知してもう少し早く反応するようにすればいいのではないか。タップして起動については、照度センサーも使っており、暗い場所では動作しないようになっているが、対策が十分ではない印象だ。光を通すような薄い服のポケットに入れたとき、誤反応している可能性がある。いずれも、ソフトウェアアップデートで改善できることなだけに、ぜひ手を入れてほしい。

　標準搭載のアプリで気になるところもある。筆者がよく使う機能の中で、要改善だと思うのがカレンダー。スケジュール管理は基本的に、すべてGoogleカレンダーで行っているが、この色分けがWeb版に反映されないのだ。逆に、Web版のGoogleカレンダーで行った色分けは、Xperia Z5のカレンダーにもしっかり反映されているが、あとで色を変更しなければならないのは二度手間で面倒。設定できるカラーは、Web版にそろえておいてほしいというのが筆者の意見だ。

Xperia側でカラーを紫がかった赤にしたが、Webにはそれが反映されない

逆に、Web側でカラーを変更すると、Xperia Z5側のカレンダーの色は変わる

Xperia Z5に限らずだが、Facebookとの同期ができなくなってしまった

　Xperia Z5限定の事象ではないが、Androidの連絡先が、Facebookと同期できなくなったのも、地味に困っているポイントとなる。以前はFacebookと同期ができ、Facebook側に電話番号やメールアドレスを入力している人には、連絡先から直接発信できた。逆もしかりで、Facebookに自分の連絡先をきちんと入力しておけば、同期した端末から直接自分に連絡を取ることができていたのだ。これができなくなったのは、地味に不便だ。

　たとえば、海外に行くとき、現地のSIMカードを買ったあとFacebookの連絡先をアップデートしておけば、相手の端末に半ば無理やり自分の電話番号を登録できていた。現地SIMの電話番号は一時的なものである場合も多く、わざわざ相手に登録してもらうのも……というときに活用していたが、今の仕様ではこれもできない。iPhoneでは引き続き連絡先の同期が可能だが、ぜひAndroidでも復活してほしいと感じている。