みんなのケータイ

 先月はiPhone/iPadの発表に始まりiOS 9の配信開始、iPad mini 4の発売、iPhone 6s/6s Plusの発売と、アップルのモバイル製品がかなり賑やかだった。

 筆者はというと、iPhone 6sもiPhone 6s PlusもiPad mini 4も購入した。そう言えば今年はMacBookとMac miniも購入しているので、アップル製品だけで相当な金額になっている。合計金額は怖いので計算したくない。

iPhoneコレクション。並べて撮るスペースがないので重ねてみた

 しかし買うだけではなく、今回は要らなくなったiPad mini 3(SIMロックフリー版/64GB)を中古屋で売却した。今までは余ったiPadは家のあちこちに貼り付けていたが、さすがに貼り付ける場所がなくなってきたからだ。ちなみにiPhoneは1モデル1台ずつコレクションしているので今回の売却はない。

 大手の中古屋はWebサイトで買取可能な主要製品の「査定上限額」を公表している。査定上限はお店によって得意不得意、売れ行きと在庫状況があるので、若干の差がある。そこからさらにモノの状態によって減額されるので、実際の売却額は査定をしてもらうまでわからない。

 たとえばAという中古屋で5万円で査定されたあと、その場で売却せず、別のBという中古屋に行って査定してもらい、そこで4万8000円だったとする。だったらAで、と改めて査定してもらったら4万6000円になってしまった、なんていうパターンも否定できない。移動中に傷が付く可能性だってあるし、査定担当者の目利きにもよるし、日をまたげば査定上限額が値下がりする場合もある。

今回買った製品群。iPhone 6s Plusはなぜか2台

 中古屋に売るというのは、賭けのような要素がある。しかし今回のiPad mini 3は上手く売ることができた。

 まず、家の近所の中古屋で査定してもらったところ、上限4万9000円のところが5%減額の4万6550円だった。1年間、適当にカバンに放り込んで使っていたので、少々の傷があったようだ。

 十分にイイ値段だと思うが、そこでは売却せず、秋葉原の中古屋に持っていった。そちらでは上限5万5000円のところ、5万2000円となった。減額は5%を超えているが、それでも近所の中古屋の査定上限を超えている。まだ行ってない秋葉原の他店の上限額も超えていたので、その場で売却を決定した。

 査定額は原稿執筆時点で1万円以上、下がっているので、もうこんな高額で売れることもないだろう。今回は非常に良いタイミングで良い場所に上手く売れたようだ。

 ちなみに今回売ったiPadには純正の延長保証「Apple Care」が残っていたが、そちらは査定には影響がなかった。中古屋ではそこは気にしていないようなので、中古屋でアップル製品を購入したときは、アップルのWebサイトにシリアル番号を入れて確認してみると面白いかも知れない。

箱表面のビニールは、底面の3辺だけ切って残している。あまり意味はない

 スマホやタブレットを売る予定がある場合は、査定額を減らさないために、傷が付くのを防ぎつつ、付属品をすべて保管しておくことをオススメする。本体のみを取り出し、残りの付属品は手を付けず、箱ごと保管しておくのが理想だ。あとは割賦購入の残債があっても減額されることがあるので、一括で支払っておいた方が良い。違法改造や違法修理は買取自体が拒否される可能性もあるので絶対に避けよう。

 最近はキャリアがスマホの下取りをしていたり、2年未満での買い換え時のサポートサービスでスマホを回収していたりするが、中古屋を利用する方がお得になるケースは多い。最近のスマホ、とくにiPhoneは新モデルの価格が上がり続けているので、中古屋を賢く利用し、負担を軽減していきたい。

 また、単純に安く済ませたいならば、中古屋でスマホを買う手もある。iPhone/iPadは古いモデルでも最新OSが使えるので、1年落ちくらいでもけっこう長く使える。大手キャリアで使うと割引が得られないのであまりお得ではないが、MVNOなら安さを最大限に活かすことができる。ドコモ版のiPhoneならドコモ網のMVNOで、au版iPhoneならau網のMVNOで利用できるので、SIMフリー版を選ぶ必要もない。ただしiPhone/iPadでMVNOを利用する場合、MVNO事業者ごとにiOSへの対応の早さに差があるので、その点に注意して事業者を選ぼう。