みんなのケータイ

 ようやく携帯各社の2015年夏モデルが一通り発表された。もちろんいわゆる大手携帯会社だけではなく、最近は手頃なスペックで割安なSIMパッケージを利用できるSIMロックフリースマホも登場してきているが、街中を歩き回って、お地蔵さんや寺社仏閣、アートなどを愛でて、一筆書きをしまくるゲームなどを楽しむ筆者にとって、パートナーとなるスマートフォンにはある程度、長持ちするバッテリーや激しい描画を処理できる高いスペックが必要。つまりどちらかと言えば、大手キャリアのスマホがメイン端末になる。

 そこで今回の夏モデル、そして昨冬からこれまで利用してきた「GALAXY S5 Active」を比べてみると、ずいぶんと悩む。スペック的には、今夏モデルは64bit対応のAndroid、そして新世代のチップセットということもあって、キビキビと動いてくれるだろう、と期待が大きい。だが、夏は、暑い。

直射日光があたると、画面の色を変えて見やすくするGALAXY S5 Active

 いや、おまえ何を言ってるんだと思われるだろうが、一般的なスマートフォンは、直射日光に対する性能が計測されていないため、どの程度、頼りになるかがわからない。これは「頼りにならない」というわけではない。屋外での活動時間が少し長くなる場合(家族にちょっとお散歩してくる、と朝に告げて小一時間のつもりが夕暮れ時に帰宅するなど)、直射日光にさらされるスマートフォンが期待通りの稼働時間になってくれるのか、熱がこもってカメラが起動しづらくなったりしないか、などと思ってしまう。もちろん、実際使ってみたら案外行けるのではないか、とは期待しているのだが、日本の真夏の日射しは、なかなかの迫力だ。少なくともタフネス性をウリにする「GALAXY S5 Active」は耐日射性能があるので、そのあたりは安心して利用できそう。もちろん、auから今夏もタフネススマホが登場するのだが、チップセットなど挙動の面では、昨冬モデルの「GALAXY S5 Active」のほうが、負荷の激しいゲームでも楽しめると思う。

 新世代となった今夏のAndroidスマートフォン、世代的にはやや劣るとはいえ十分なスペックを持ちタフネス性がある「GALAXY S5 Active」……本誌編集としてはもちろん新機種を今後使っていくことになるだろうが、果たして、街中のアートやお地蔵さんを巡りまくって一日中駆け巡る、そんな場面ではどちらをパートナーに選ぶべきか。夏モデルのなかでは新たなデザインテイストを採用し、「GALAXY S5/S5 Active」の後継でありながらかなりジャンプ感のある「GALAXY S6 edge」も気になるところだが、今もまだ結論は出ていない。