みんなのケータイ

 iPhone 6/6Plusが発売となった。今年は各キャリアが下取りキャンペーンを強化したことで、特に機種変更需要が盛り上がりを見せているようだ。ここ数年、注目を浴びていたキャッシュバックは今のところは影を潜めている感がある(一部では復活している動きもあるようだが)。

 キャリア選びをしたくても、料金の違いはあまり見えないし、ネットワーク品質の差も、一般ユーザーにはわかりにくい。iPhoneという全く同じ機種を3キャリアが扱うことで、どうしても横並びに見えてしまっている。そんななか、久々にワクワクしたサービスが、ソフトバンクが発表した「アメリカ放題」だ。

 ソフトバンクがアメリカのキャリアであるスプリントを買収して以降、なかなか「ユーザーメリット」を感じられずにいたが、ようやく「孫さん、素晴らしい」と思えるようなサービスが登場した。

 自分は毎月のように海外出張があるのだが、海外渡航時に限って、やたらと電話の着信が多いのが悩みであった。海外で行われるイベントに取材にいくため、その情報を知りたいメディアからの問い合わせが増えるのだが、海外渡航時は着信料も発生するため、その通信料金が毎月、数万円単位となってしまうのだった。

 現地のSIMカードを購入するなどの対策はしているのだが、着信を海外の電話番号に転送できなかったり、そもそも海外番号への転送料金も高かったりと、根本的な解決にはつながらない。LINEやSkypeといったIP電話サービスも活用するのだが、着信をSkype番号に転送したとしても、海外のような通信環境が悪いところだと、通話品質が悪くなり、仕事の電話として支障を来す。発信時にはLINE電話も活用するが、これも通信環境に依存するため、あまり頼るわけにもいかない。

 アメリカ出張の場合は、ポストペイドで契約しているベライゾン回線を利用していたが、これからはソフトバンクの「アメリカ放題」を活用しようと思っている。すでにソフトバンク回線は持っているが、これほど各社のキャンペーンが過熱している中、そのまま機種変更で購入するのはなんかもったいない気がしていた。

 また、アメリカ放題を適用させるには、「iPhone 6/6 Plus用のSIMカード」が必要になるとのことだった。SIMフリー版iPhone 6/6 Plusを持っているので、店頭でSIMカードのみを交換しようかと思ったが、せっかくなので、いろいろな割引を適用させたい。

アメリカ放題に対応したSIMカード

 そのため、別の会社の回線からMNPをして、ソフトバンクを契約することにした。MNPによる「のりかえ割」に加えて、別の会社で使っていた端末を下取りに出しての「のりかえ下取りプログラム」を適用させる。しかも、端末は一括で購入しつつ、別にSIMフリーiPhone 6も購入しているので、いずれはソフトバンク版iPhone 6を売却して、SIMフリーiPhone 6でソフトバンク回線を使おうかと思っている。

 キャリアとしては動作を保証できないというアナウンスをしているが、過去に使っている限りでは特に問題はなかったので、今回も試してみようと思う。なにか不具合がでれば、このページで報告するつもりだ。

 当初はLTEではなく3Gのみの対応となる「アメリカ放題」。10月に渡米する予定なので、さっそく試してみたい。