みんなのケータイ
ジェットスターの機内販売でモバイルルーターを購入
島田純
(2014/6/4 06:00)
海外に到着したら、現地で使えるプリペイドSIMなどの通信手段を確保することを最優先にしている筆者。先日搭乗したLCC(格安航空会社)のジェットスターの国際線(成田~メルボルン)では、オーストラリアで利用可能なモバイルWi-Fiルーターが機内販売されており、飛行機が空港に着陸する前に、現地で使える通信手段を確保することができました。
オーストラリア滞在中に購入を考えていたモバイルWi-Fiルーターは、現地の通信事業者「Telstra」と「Optus」のもので、ジェットスターではこのうちTelstraのものが販売されていました。モバイルWi-Fiルーターの他にも、TelstraのプリペイドSIMカードやスマートフォンが販売されています。
機内で販売されていたモバイルWi-Fiルーターは、HuaweiのE5372をベースにしたもの。製品パッケージには「E5372T」と書かれていました。同様の製品は、Telstraのショップなどでも販売されており、ショップでの価格は99オーストラリアドル(約9300円)ですが、ジェットスターの機内では割引価格の89オーストラリアドル(約8400円)で販売されており、市内で購入するよりもお得に購入できます。
HuaweiのE5732は、以前に訪問したフィリピンなどでも利用したことがあり、連続通信時間が約4~5時間程度とやや短めになっていますが、Telstraの販売するE5372Tは連続通信時間が10時間と紹介されていました。
当初は、スペックの誤りかな? と思っていたのですが、Telstraで販売されているE5372は、通常のE5372と比べてバッテリーが分厚くなっていたため、その分だけ連続通信時間が長くなっていました。
ルーターには、5GB分の通信が可能なプリペイドSIMカードが同梱されていました。SIMカードはトップアップ(残高追加)にも対応しているため、5GB分の容量を使い切ってしまった場合は、SIMカードに残高をチャージして利用を継続できます。
ただし、機内販売で購入したものは、インターネット接続を行うために必要になるアクティベーションを自ら行う必要ががあり、これが完了するまでは通信を行うことができません。「着陸後に電源を入れると、すぐにインターネットが利用可能になる」という程の手軽さはありませんので、この点には注意が必要です。
アクティベーション作業は、オンラインまたはTelstraのショップなどで行ってもらうことが可能です。筆者は、機内販売されているモバイルWi-Fiルーターとは別に、プリペイドSIMカードも購入し、プリペイドSIMカードをオンラインでアクティベーションを行ってみました。
ところが、通常は10分程度で完了するハズのアクティベーション処理が、半日待っても完了しなかったので、Telstraのショップを訪問し、アクティベーションを代行してもらいました。
Telstraのショップでアクティベーションを行ってもらったところ、10分ほどでアクティベーションが完了し、インターネット接続が可能となりました。ショップスタッフの説明によると、通常はたいてい1時間以内にアクティベーションが完了し、最悪のケースでも24時間以内には完了する、とのことでした。なお、SIMカードのアクティベーションには現地での住所を登録する必要がありますが、住所は滞在しているホテルの住所などで問題ないとのことです。
購入したモバイルWi-FiルーターはLTEにも対応しており、通信速度は必要十分。建物の屋内では3Gでの接続になることもありましたが、それでもスマートフォンでのWebサイト閲覧や地図の表示などの用途であれば大きな不満を感じることなく通信を利用することができました。
アクティベーションに通常よりも時間がかかったというトラブルはありましたが、空港ターミナル到着前に機内でSIMカードなどが販売されているのは初めての経験で、モバイル好きの旅行者にとっては嬉しい機内販売でした。