みんなのケータイ

Staccal(スケジュール未入力の表示)

 iPhoneでは「Staccal」という有料のカレンダーアプリを愛用している。最近、iPad版も登場したので、そちらも購入した。

 「Staccal」は、無段階スクロールできる複数週表示に対応したカレンダーアプリだ。月別カレンダーを縦に無限につないだようなこの表示方法、いくつかのアプリで採用されているが、月をまたいだ予定が見やすくて便利なので、個人的には非常に気に入っている。

 スマートフォンはアプリの市場が大きく、競争も激しいため、いろいろな機能を持ったアプリがある。とくにカレンダーなどのPIM(個人情報管理)系のアプリは、スマートフォンとの相性が良いので、アプリ数が非常に多く、探すと自分好みのアプリが見つかりやすい。ユーザーにとってはありがたい限りだ。

 かつてはケータイよりパソコンの方がアプリの種類も質も上だったが、PIM系など一部のジャンルでは、もうパソコンよりスマートフォンの方が良いアプリが多いのでは、と思う。たとえばMacとiPhoneのApp Storeで同じ仕事効率化ジャンルのアプリを比較しても、Macではオフィス系やエディタなど、パソコンらしいアプリばかりで、PIM系アプリはiPhoneの方が充実している。iPhone向けの方がアプリ数も多いし、競争が激しいからそれぞれ機能も作り込まれていて、質と量の両面で上回っている印象だ。

 別にパソコンが以前より不便になったわけではないが、スマートフォンやタブレットで便利なPIM系アプリを使うようになったので、「このアプリの機能がパソコンでも使えたらなぁ」と感じることが多くなった。

 最近では、スマートフォンやタブレットで登場したアプリや機能が、パソコンに搭載されるというパターンも増えてきていると思う。たとえばWindows 8のタッチUIはその最たる例と言えるだろう。iOSで導入された新機能があとからMac OS Xに導入される、というパターンも少なくない(逆も多いけど)。

Mac版App Storeの無料アプリランキング

 また、MacはiOSと似た開発環境・配信ストアだけあって、MacとiOSで同じアプリがリリースされるケースもある。たとえばMacのApp Storeの無料ランキングを見ると、上位10位のうち少なくとも4本はiOS版も存在しているアプリだ。

 もちろん、パソコンとスマートフォン・タブレットではUIだけでなく使い方そのものが違うので、スマートフォン・タブレットと同じアプリ・機能をパソコンに提供されても意味はない。しかしスマートフォン・タブレットで発明された新機能、便利なものはパソコンでも使えるようになればいいな、と思う。結局、仕事中にずーっと顔をつきあわせているのはパソコンだから、パソコンももっと便利になって欲しいのだ。とりあえず複数週表示に対応した使いやすいカレンダーアプリ、Macにも登場しないかな。