HTC JをMNP一括9800円で購入

2012年5月31日 06:00
(石川温)

 各社の夏商戦向け新製品発表会も終わり、これからは「さて、何を買うか」と迷うのが楽しい季節だ。今回のラインナップの特徴と言えば、やはりグローバルメーカーであっても、日本特有機能を盛り込んできたという点が大きい。もはや「最新OSのグローバルメーカーか、日本特有機能の日本メーカーか」という迷い方はしない。グローバルメーカーも日本特有機能を搭載してきたことで、デザインやユーザーインターフェースといった部分で選ぶ要素が重要になってきた。

 そんななか、夏商戦モデルのなかでまず1台目の購入として決めたのがHTC J。あの台湾メーカーがKDDIと共同開発で日本特有モデルを搭載してきた意欲作。CMも乃木坂46を起用するなど、これまでの「HTCっぽさ」を払拭したモデルと言える。ユーザーインターフェースもサクサクと動くし、最近、HTC端末とはご無沙汰だったので、「試しに買ってみよう」と思ったわけだ。

 購入するにあたり、ここ最近のauの「やる気」を感じられるMNP施策を活用させていただくことにした。某社の塩漬け状態の回線をMNPポートアウト手続きし、発売日である5月25日に新宿近辺でお安く買えるお店を探して購入することにした。

 あれこれ巡って見つけたのが「MNP一括9800円」というお店。ツイッター上では6800円という店もあったようだが、そこまで行くのは遠いので、9800円で我慢することにした。機種変更などでは一括で5万2000円以上の値付けなのだが、MNPだとここまで最新機種が安く買えるとは、いい時代になったものだ。とはいえ、既存のお客さんが全く恩恵を受けられない点は改善の余地が必要だと思うのだが……。

 一括9800円で購入し、毎月割が1260円。ちなみに自宅はCATVの「JCN新宿」なので、スマートバリューでさらに毎月1480円も割り引かれる。ここ最近のNTTドコモの大盤振る舞いの割引に比べると見劣りするかも知れないが、これでも結構なお得感があるような気がする。

 早速、使い始めたHTC Jだが、ユーザーインターフェースなどはおおむね満足だ。おサイフケータイも楽天Edy、モバイルSuica、WAON、nanacoをインストール。一部には「使えない」という報告もあるようだが、自分が使っているHTC Jは問題ない(不具合は電池蓋を完全に閉める、もしくは工場出荷時の状態に戻すことで解消するらしい)。

 HTC Jを使っていて気になるのが、コネクター部分。設計時に防水性能を目指して断念したのか、ヘッドフォンとmicroUSBのコネクタ部分が厚く深いので、開け閉めが面倒で大変なのだ。HTC Jはいいヘッドフォンが同梱されており、音楽を聴く機会も多い。もちろん、充電するにはmicroUSBコネクターの開け閉めをする。このあたりは毎日使っていて、煩わしいと感じる部分と言える。