「GALAXY S II」シリーズはちょっぴり紛らわしい

2012年3月13日 06:00
(津田啓夢)

 「GALAXY S II」を名乗る製品は、国内だけで3モデルある。NTTドコモの「GALAXY S II SC-02C」「GALAXY S II LTE SC-03D」、そして、現在使っているauの「GALAXY S II WiMAX ISW11SC」だ。

 で、この3モデル、同じ「GALAXY S II」を冠しているのに、基本的なスペックが異なっているから紛らわしい。たとえばディスプレイは、「GALAXY S II WiMAX」が約4.7インチ、720×1280ドットと最大で、「GALAXY S II LTE」が約4.5インチ、480×800ドット、「GALAXY S II」が約4.3インチ、480×800ドットと続いている。フルタッチ型のスマホにおいて、主役を張るのはやはりディスプレイだと思うが、そこの仕様が違うモデルなのだ。

 また、アプリケーションのプロセッサも「GALAXY S II WiMAX」が自社製の1.4GHz駆動のデュアルコア「C210」を採用し、「GALAXY S II LTE」がクアルコム製の1.5GHz駆動のデュアルコア「APQ8060」を、「GALAXY S II」が自社製の1.2GHzデュアルコアを採用している。

 公称値ながら待受時間にも開きがみられる。「GALAXY S II WiMAX」が約420時間、「GALAXY S II LTE」が3Gで300時間、LTEで250時間、「GALAXY S II」が3Gで約640時間となる。端末の価格や通信方式の違い、毎月の料金、家族の契約状況など、単純に端末のスペックだけで選ぶものでもないとは思うが、ご参考まで。

 ところで、「GALAXY S II WiMAX」の約4.7インチは、常用利用している端末の中では最大サイズのディスプレイを搭載している。全体的な印象として、非常にソツのないモデルだと感じるが、日常利用の中で大きな変化があったのは、両手で使う機会が増えたことだ。

 手が大きいので、これまで利用してきた端末は基本的に全て片手で使えた。しかし、「GALAXY S II WiMAX」については片手と両手の併用になり、特に文字入力については両手を使うことが増えた。画面の大きさもさることながら、背面がフラットでスベスベしていることも影響しているかもしれない。電車通勤なので片手利用が便利なのだ。早いところ滑りにくそうなケースなぞを購入して対策しなければ。