Xperia arcが気になるが……

2011年3月4日 06:00
(太田亮三)
Xperia(左)とXperia arc(右/グローバルモデル)

 2010年4月1日に「Xperia」が発売されてからまもなく1年が経とうとしているが、業界に身を置いていながらなお、恐ろしく感じるのは、進化のスピードだ。弧を描く極薄のボディで注目を集めた「Xperia arc」は、現行のXperiaの発売から1年を待たずにドコモから発売されるというのだから、筆者としては期待が半分、残念がもう半分といったところだろうか。

 期待という意味で、最新の高性能な機種が次々に登場するのは素直に嬉しい。残念なのは、2年契約や分割払いが残った状態では「新しいのが欲しい!」と勢いで機種変更するとそれなりに負担がかかるから。まさに縛られている気分だ。1年未満で端末を買い換えるユーザーは全体からすれば少数派だろうが、適度にサポートしてくれるプランがあると嬉しい。

 そんなことを考えるのも、Xperia arcが後継モデルとして魅力的だからだろう。Xperia arcは最新のAndroid 2.3を搭載するが、はたして今のXperiaを使い続けていて、Android 2.3は提供されるのだろうか? 無理だろうか? という思いが渦巻く。薄さもXperiaには無い特徴で、全体的なデザインも、悲しいかな、並べてみるとXperia arcのほうが洗練されて見えてしまう。今では当たり前とはいえ、マルチタッチへの“ネイティブな”対応もXperiaユーザーには重要な進化ポイントだろう。

 もっとも、3つの物理キーの並び順がXperiaとXperia arcで違うなど、ユーザーからすると「なぜ?」という点もある。おサイフケータイに対応しないのも物足りない印象だ。個人的には、マクドナルドのおサイフケータイアプリが配信されることも、この悩みに拍車をかけている。おサイフケータイについては、ドコモの山田社長が対応モデルの投入を予告してしまったが……。

 そして、Xperia arcのドコモショップでの予約は、本日、3月4日からである(発売は24日)。全国のXperiaユーザーが同じ悩みを抱えている(?)かと思うが、落ち着いてもう少し悩んでみたい。