GALAXY Sをメイン端末にしてVNCを使い倒す
定額データプランで契約した「GALAXY S」だが、利用しているうちに、これはぜひ1台目にしてみたいと思うようになった。理由は別の機会にあらためて書くつもりだが、ここでは動作が快適なこと、電池の持ちがすこぶるいいこと、通信環境的にもヘビーユースに支障がなかったことなどを挙げておきたい。また、夏に購入した「L-04B」のおサイフケータイが、SIMカードを挿していない状態でも機能したという発見も、メイン端末化に踏み切った要因の1つだ。これによって、L-04BのSIMカードをGALAXY Sに入れ、定額データプランのSIMカードをモデムに戻すことが可能になった。今ではおサイフケータイの通信が必要なときだけ、音声端末用のSIMカードをL-04Bに挿すようにしている。
1台目端末にするため、GALAXY S用に「spモード」も契約した。ただ、spモードだと少しだけ困ることがある。Xperia利用時にこのコーナーで書いたが、筆者はVPN環境でVNC接続を行っている。このVPNが、spモードでは制限されているため、少しばかり工夫が必要となった。結果として、「mopera U」を契約し、APNを切り替えながら運用している。ちなみに、spモードと「mopera U Uライトプラン」の組み合わせでも、「ISPセット割」が適用され、料金は315円になる。筆者の場合、これに加えてiモード契約も残しており合計金額は472.5円。spモードがキャンペーン期間中で無料のため、12月現在はちょうど315円かかる計算だ。
ただ、そのままだとVNC接続するまでにかなりの手間がかかる。普通に設定しようとすると、設定メニューを開き、「設定」→「無線とネットワーク」→「モバイルネットワーク」→「アクセスポイント名」と進み、「mopera U」を選ばなければならない。APNを切り替えたあと、2つ上の階層に戻り、今度は「VPN設定」をタップ。あらかじめ用意しておいたVPNの項目を選んでからパスワードを入力という流れになる。これでもようやくVPNの設定が終わっただけで、最後に「Remote VNC PRO」を立ち上げなければならない。
APN切り替えの画面 | VPN接続も標準で備える |
書くだけでもちょっと大変だったが、実際、接続のたびにこの操作を行うのは現実的ではない。地下鉄が駅に停車している最中にサッとデータを確認するのは不可能に近くなる。そこで、これら一連の操作をウィジェットでまとめることにした。まずダウンロードしたのは「ApnSwitcher(Beta)」というアプリ。アプリの説明欄にβ版でバグが多いと書かれているが、今のところ、特にトラブルなく使えている。このウィジェットのお陰で、spモードとmopera Uをタップ一発で切り替えられるようになった。
次に導入したのが「1 VPN」というアプリ。28香港ドルと有料だが、VPNのパスワードなどを記録でき、ウィジェットをタップするだけですぐにつながるのがメリットだ。円高の今なら日本円にすると300円程度と価格もお手ごろ。支払う価値は十分あると感じたので即購入した。これとRemote VNC PROを1画面にまとめところ、VNC接続が驚くほど楽になった。比較的この操作がしやすかったiPhoneシリーズをしのぐほどだ。マルチタッチに対応し動作が高速なGALAXY Sなら、VNCも快適に使える。
各ウィジェットを1つのホーム画面左上にまとめた | VNCでメインのPCに接続。3G回線経由でもレスポンスはあまり気にならない |
このようなウィジェットを組み合わせたカスタマイズはAndroidの醍醐味の1つ。各機能へアクセスするスイッチを置くだけでも操作性がガラッと変わるので、チャレンジしてみる価値がある。