あんな画像、こんな画像を3D表示にしてみると......

2009年5月14日 11:00
(村元正剛)
IMGP1801.jpg
左の画像が通常表示、右が3D表示

 Woooケータイ H001の最大のウリは3Dである。買ったからしばらくは、日立のサイトから落とせる動画を見まくり、その後はワンセグを3Dで見て楽しんでいたが、徐々に飽きてきた。というか、そもそも筆者はケータイではあまり動画を見ない。なので、このケータイを買ったのを機に始まった"3D動画ブーム"はあっという間に終焉してしまった。

 最近ハマっているのは撮影した画像を3D表示にして楽しむことだ。H001には5メガピクセルのカメラが搭載されている。スペックには記されていないが、起動が速く、ピント合わせも速いので、ブログ用にレストランで食べた料理などを撮るのに重宝している。「高感度撮影モード」はない(ISO感度が高くなる「パーティモード」はある)のだが、薄暗い室内でも結構明るく撮れる。構図の歪みをチェックしやすいグリット表示ができるのも気に入っている。

 あれこれ撮影した画像を3D表示にしてみると、ウォッと驚くほど立体的に見える写真があれば、ただ被写体がぶれて重なっているようにしか見えない写真もある。
 発売時期に日立の担当者に取材させていただいた際、「白いものほど浮き上がって見える」「背景が暗くて手前が明るいといったグラデーションの画像が立体的に見える」と聞いていた。そのときに心に芽生えたのが、取材中なのに不謹慎ではあるが「エロ向きかも...」という期待感である(笑)。ヌードグラビアは被写体に明るい照明をあてて撮るものが多く、そもそも人体を立体的に見せるべく撮影されている。これを3D表示にしたら、どうなるのか? 購入後すぐさま試してみた(笑)。

 結果は......。満足度80点といったところ。確かに立体的に見えるのだが、輪郭線が重なって細部がぼやけてしまうのだ。一見すると生々しく見えるのだが、目を凝らすと肝心な部分にモザイクがかかっているような感じ? 「ケータイWatch」にこんなことを書いていいのだろうか?(笑)

 きれいな話に戻そう。3カ月ほど使って、最も3D表示効果が高かった写真は夜桜だ。暗闇に満開の花びらが浮かび上がるように見えて、じつに美しい。あと、料理の写真も◎。テーブルに置いた白い食器が立体的に見えることに加え、料理の光沢が際立っておいしそうに見える。これからもいろんな被写体で試していきたいと思う。