みんなのケータイ
だいぶ生活に入り込んできたIoT機器
2017年9月21日 06:00
気がつくとスマホ以外の多数のIoT機器が生活に入り込んでいた。
たとえばApple Watch、自宅にいるときは着用しないこともあるが、逆に外出時に着けていないと不安を感じるようになり、たとえば駅前あたりで着け忘れに気がついたら家に取りに戻るくらいの生活必需品となった。iPhoneに届いた通知がすぐにわからないのは困るし、電子マネー(Suica)も外出時の必需品だし、アクティビティ記録にも使っている。
とくに今月に入り、致命的な運動不足を解消するべく、家でステッパーを使った有酸素運動を始めたのだが、ステッパーを踏むときにApple Watch上の「ワークアウト」アプリで計測をしている。アクティビティ中の心拍数も表示されるので運動強度に調整しやすく、測定結果が蓄積されていくのも楽しい。
体重計には昨年からWithings(現Nokia)の「Cardio」という製品を使っている。Cardioは体重だけでなく体脂肪や心拍数、脈波伝播速度まで測定できるデバイスで、乗っかるだけでとくに操作せずに自動計測し、Wi-Fiでクラウドにアップロードしてくれる。手間がかからないので、1年間ほぼ毎朝、欠かさず計測できている。
Withingsの「Aura」というベッド設置型の睡眠トラッカー(日本では販売終了)も活躍中だ。こちらもCardio同様、勝手に計測してWi-Fiでクラウドにアップロードしてくれる。何かを身につける必要もなく、ベッドで寝っ転がるだけで計測されるので、計測漏れもなく、データを見るとすぐに寝付けなかったり二度寝したり昼寝したり、いかに自分が不規則な生活をしているかがわかってしまう。
CardioやAuraで計測したデータは、Nokia Healthのクラウドに保存され、1カ所で閲覧できるので、健康維持のために改善するべきポイントを把握しやすくて便利だ。1年とかのデータが蓄積されると、旅行に行くたびに体重が増えてるなーとか筋肉が落ちてるなーとか、そういったことがわかって面白い。
健康管理以外のところでは、HomeKit対応のLED電球、フィリップスの「Hue」を導入してみた。白色で色温度を調整できる「Ambiance」というモデルだ。最初はスマホから電灯のオン・オフが制御できても意味あるかねぇ、と思っていたのだが、実際に使ってみると、iPhoneやiPad、Apple WatchのSiriで操作できるのは、筆者の生活スタイルでは思いのほか便利だった。さらに「Ambiance」や同シリーズの「Lightstrip」の追加も検討している。
数年前まで、展示会などでユニークなIoT製品を見かけると、シンプルに「面白い!」という視点で見ていたが、ここ1年くらいは「これを自分の生活に導入したら便利なんじゃね? いやその使い勝手は役に立たないんじゃね?」などと、利用シーンをリアルに想像しながら見るようになった。展示会やクラウドファンディングなどで知った製品を購入し、生活に導入してみたIoT製品も多い(Auraなんかはそうだ)。
もちろん、買ってはみたものの日常的に活用できていない製品もまだ少なくないが、その一方で、日々の生活にスンナリと溶け込み役立ってくれるデバイスの割合は、確実に高くなってきた。なんというか、当たりのデバイスの「打率」が上がってきている印象だ。
ただ、残念ながら日本で買えるIoT製品はまだまだ少ない。日本発送していなかったり、そもそも日本の技術適合を取ってない無線機器がほとんどだ。しかしそんな状況でも、日本のアップルストアは、オンライン・実店舗ともにさまざまなIoT製品を多数置いてあって、けっこう頼りになったりする。
当たり前だが、アップルストアで扱っているIoT製品は日本の技術適合は取得しているし、iOS機器との接続が確認されているので、つながらない・使えないという心配がない。とくにアップルストアの旗艦店でもあるアップル表参道の地下フロアは、海外のアップルストアと比べても充実したIoT製品をラインナップしている。近くに寄ることがあれば、覗いてみてはいかがだろうか。