第530回:コンテンツパッケージ とは
「コンテンツパッケージ」とは、NTTドコモがiモード向けに用意した、コンテンツ提供の形態の1つです。さまざまなコンテンツを組み合わせて、まとめてダウンロードできます。2011年9月時点の対応機種はF-10C、F-09C、SH-11C、SH-10C、CA-01C、N-05Cなど2011年夏モデルの9機種です。
■手軽にまとめてダウンロード
コンテンツパッケージでは、
- iアプリ(アプリダウンロード用のURLのみ)
- 画像(JPEG/GIF)、デコメ絵文字
- iモーション
- マチキャラ
- デコメールテンプレート
- きせかえツール
- iスケジュール、通常スケジュール、To Doメモ、シンプルメモ
- デコメアニメテンプレート
- Flash
- トルカ
といった、複数のコンテンツを1つのパッケージにまとめて提供できます。
これら異なる種類のコンテンツはもちろん、たとえば大量の画像など、同じ種類のコンテンツを1つのパッケージにまとめて、写真集のように提供することもできます。こうしたコンテンツ(CPM形式)を用意して、iモードサイト専用リンクを設けておけば、ユーザーは、大量のコンテンツを手軽に入手できます。
iモード端末で、CPM形式のファイルを読み込みます。このファイルにはサーバー上のどのファイルがパッケージの構成要素であるか、書かれています。CPMという見慣れない形式ですが、中身はXML(ただし文字コードはシフトJIS))ですので、内容的にはそれほど難しいものではありません。
その指示に従い、iモードブラウザが1つ1つ順番にコンテンツをダウンロードする、という仕組みになっています。そのために、コンテンツパッケージを利用するには対応する最新のブラウザを搭載したiモード端末が必要になっているわけです。
なお、1つのパッケージで、コンテンツは99個まで、容量としては25MBまでのコンテンツを提供することが可能です。
■コンテンツパッケージの作成方法
コンテンツパッケージを作成するには、ドコモのWebサイトから「コンテンツパッケージ作成ツール」をダウンロードし、これを利用する必要があります。
前述したように、コンテンツパッケージのダウンロードでは、コンテンツファイルがどこにあるかを示すCPM形式のメタデータと、コンテンツファイルが必要です。これは、これまでのコンテンツはそのままで、新たにCPM形式のファイルさえ用意すれば、すぐ提供できる形でもあります。
手元のパソコン、あるいはサーバー上にコンテンツを用意し、同ツールでメタデータを作成するだけ、という流れになります。
コンテンツパッケージは、まだ対応機種が少ないのですが、今後発売されるであろうiモード端末の多くでサポートされる予定です。
2011/9/6 11:54