レビュー

入学シーズン、「子供向けケータイ」は買った方がいい? 料金プランや注意点を解説

 我が子がこの春から小学生になるという読者の方は、ちょうど今くらいの時期から2月末くらいまでの間に、入学予定の小学校で説明会が予定されているはずだ。

 筆者の娘もちょうど2年前の春に小学生になり、この時期は説明会やら入学準備にかなり追われていた。配布されるプリントを隅から隅までチェックし、入学までの準備で教材を買いに行ったり、それらに名前を付けたりと忙しい日々だったことはまだ記憶に新しい。

ドコモの「キッズケータイ SH-03M」
auの「mamorino5」
ソフトバンクの「キッズフォン2」

 そんな配布されるプリントの中に、地域によっては「子供向けケータイ」を用意するよう、地域のキャリアショップへの案内まで丁寧に書かれたものが入っている場合がある。

 筆者が店頭に立って携帯を売っていた頃も、毎年この時期になると、そうしたチラシを片手に契約に来る親子を見ることは珍しくなかった。また、知人から「契約しないといけないけど、いくらかかるか、どこで買えばいいか教えて欲しい」という相談を受けることも多い。

 そこで今回は、意外とわかりづらい子供向けケータイの料金、サービスを解説していく。

基本料金は500円程度

 子供向けケータイには専用の料金プランが用意されている。

キャリアプラン名/料金
NTTドコモキッズケータイプラン(Xi)/500円
auジュニアケータイプランN/500円
ソフトバンク基本プラン(みまもりケータイ/キッズフォン)/490円

 各社とも税抜500円以下と安価で、家族割引のグループ内通話は無料になるため、親子の通話は無料だ。

 また、注意したい点としてこうした子供向けケータイの料金プランは「親と同じ会社」を利用することが加入条件になっている場合が多い。

 だいたいの契約ケースとして違う会社を選ぶことは稀かと思うが、もし違う会社のものを契約するとなると、月額1000円~2000円ほどの、フィーチャーフォン向けやスマートフォン向けの最安プランの申込が必要になる。

安心機能を利用するには別に料金が必要

 子供向けケータイが売りにしている機能として「子供の現在地がわかる」「一定時間毎に現在地を通知する」といったものがある。

 親としては、小学生の子供に携帯を持たせる理由は「連絡を取りたい」「どこに行っているか確認したい」のがほとんどだろう。

「探す」機能を使うにはオプションサービスが必要(例:ドコモの「イマドコサーチ」)

 しかし、これらの機能を利用するには、探す側となる親の携帯でオプションサービスに加入する必要があることは意外と知られていない。オプションサービスの月額利用料は各社とも200円~300円。

キャリアオプション名/料金
NTTドコモイマドコサーチ/200円
au安心ナビ/300円
ソフトバンク位置ナビ/200円

 なお、「探す側」が父と母のように複数人になった場合、それぞれに加入する必要がある。筆者宅の場合、探す側が3名になるためオプション利用料は毎月3名分が発生している。

 また、オプションサービスの申込後、子供向けケータイとあわせ「探す携帯」と「探す事を許可する携帯」として、親子それぞれの携帯から設定を行わなければならない。

 せっかく購入、契約してもこの設定をおろそかにしてしまっては電話やSMSで連絡できるだけになってしまう点も注意したい。

子供向けケータイを持たせる安心感

 最後に筆者宅での子供向けケータイについての話をしておきたい。

 入学時、小学校からは購入するようにといった案内もなければ、子供向けケータイ含め「持ってこさせないように」と念押しがあったため、当初は購入しなかった。平日の放課後は学童に通っており、その迎えも筆者が行っていることから最初の頃は必要性を感じていなかった。

 しかし徐々にお友達が増え、学童のない日にはお友達が遊びに誘いにくることも増えた。

 ある日、自宅のバルコニーから見える公園で遊ぶと行って出かけ、実際遊んでいる姿も見えていたため安心しきっており、おやつ時になってお友達の分も含めお菓子でも持っていってやろうと公園へ行ったところ、娘の姿がなかったのだ。

 真っ先に思い浮かぶのは「お友達の家にあがっていること」なのだが、ご近所付き合いが薄れている昨今、筆者はお友達とその親の顔を知っていても、回覧板のような文化もないため部屋がわからない。

 「最悪のパターン」も想定したが、その日に関しては直後に公園に戻ってきたためホッとすると同時に、子供向けケータイを持たせ現在地がわかる・連絡がとれるようにしておくべきだったとも思った。

 現在は子供向けケータイを契約し、遊びに行くときには必ず持っていくように言い聞かせてある。交友関係はどんどん広がり、遊びに行く先も「近所の公園」をスタート地点に、いつの間にか筆者の知らない友達の家にあがっていたり、別の公園に行っている事も珍しくなくなった。

 それでも連絡がとれるため、見当たらないと思えば携帯を鳴らせばどこにいるかわかるし、日が傾いてきても帰ってくる気配がないときには連絡して帰宅を促したり、場所を聞いて迎えに行ったりできる安心感は大きい。

 先にも書いた通り、子供向けケータイの利用料は親が加入するオプションサービスまで含め合計で1000円程度だ。ぜひ、これから我が子が小学生になるご家庭であれば、安心して遊びに行かせられるように持たせて欲しい。

オンラインショップで最新モデルの情報をチェック
docomoauSoftBank