レビュー

iPhone XS/XS Max/XR、生体認証機能をチェック

 Appleから発表された「iPhone XS」「iPhone XS Max」「iPhone XR」。この最新3モデルの生体認証機能は、顔認証の「Face ID」に一本化されている。歴代モデルも振り返りながら、生体認証機能をチェックする。

iPhone XS Max、iPhone XS
iPhone XR
iPhone XS Maxのノッチにあるインカメラや顔認証のためのセンサー
iPhone XRでFace IDを利用

 iPhoneシリーズは2013年9月発売のiPhone 5s以降、ホームボタンに指紋認証センサ「Touch ID」を内蔵してきた。ホームボタンを押してスリープ解除するという自然な動作のついでにロックも解除できるというものだ。日本では富士通がiモード端末で指紋認証センサを搭載していたが、スマートフォンではiPhone 5sまで、採用例は少なかった。これ以後、個人情報の塊であるスマートフォンを保護するために、生体認証機能が流行する。

  ちなみに同じTouch IDでも、iPhone 6s以降のモデルではより高速な第2世代のものが搭載されている。といっても第2世代に完全に置き換わったわけではなく、iPhone 6s以後に発売されたiPadやiPhone SEにも引き続き第1世代のTouch IDが搭載されている(一部iPadは第2世代)。

指紋認証センサー「Touch ID」を兼ねるホームボタンを搭載したiPhone 5s(上)と、押下するタイプのホームボタンを搭載するiPhone 5(下)

 2017年のiPhone Xではホームボタン廃止に伴い、顔認証の「Face ID」が採用される。今回発表のiPhone XS/XS Max/XRはすべて「Face ID」を採用したことから、ホームボタンは、最新モデルのラインナップから消えることになった。

 「Face ID」はディスプレイ上部に搭載される「TrueDepthカメラ」で顔の立体形状を認識し、個人認証に使うというもの。目には見えないドットパターンを照射し、立体形状で識別するなど、インカメラだけを使った顔認証とはまったく異なるシステムだ。筆者も1年間利用しているが、高速かつ高精度で実用性が高い。

iPhone XのTrueDepthカメラでFace IDを登録する様子

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