民放FMとKDDI、東北から福山雅治のライブを一斉生放送
全国FM連合とKDDIは、FMラジオの活性化を目的とした企画「MEET THE MUSIC」において、3月18日に全国のFMで一斉にライブの生放送を行う。5年目となる今年は福山雅治が登場し、一夜限りのライブを宮城県で開催する。
今回開催されるのは、「全国民放FM&KDDI present MEET THE MUSIC LIVE with 福山雅治」と題した、一夜限り、1時間のライブ番組。日時は3月18日19時~20時。全国の民放FM52局で一斉にこのライブの生放送を実施するほか、FMラジオ機能を搭載した携帯電話や、全国のFMラジオをストリーミングで配信するKDDIのサービス「LISMO WAVE」で聴取できる。
ライブには、開催地のリスナーがライブに招待されるほか、各FM局とKDDIから1組2名ずつ、合計53組106名が会場に招待される。ライブ会場は現在未定だが、宮城県内が予定されている。
また、今回のライブイベントに開催にあたっては、東日本大震災の被災地支援を目的にチャリティ企画も展開される。オリジナルグッズとして、Tシャツ、缶バッジがコンビニのローソンの店頭端末「Loppi」経由で販売され、売上は全額が「こどもの音楽再生基金」に寄付される。販売期間は2月1日~3月31日。
エフエム東京 常務取締役の黒坂修氏 |
18日には都内で記者向けに発表会が開催された。エフエム東京 常務取締役の黒坂修氏は、「FMラジオの最大の魅力は、新しい音楽との出会い。改めて実感してもらうために開催してきた」とこれまでの「MEET THE MUSIC」の取り組みを振り返る。2008年より毎年3月に実施されてきたこのイベントだが、第4回目となる2011年は東日本大震災の直後とあって、開催は中止になっている。黒坂氏は、「今年は、例年とは違った意味合いがあるのはご想像の通り。音楽で癒しと励ましを届けるにはどういう形にするか。そこで、福山雅治のライブを東北で行うことになった。我々FM放送は、震災報道はもちろん、音楽の力を信じて、癒しと希望をはっきりと届けるのが使命。ふたたび52局がひとつになり、リスナーもひとつになることが今年の開催の意義」と今回の経緯や意気込みを語った。
このほか、J-WAVE 代表取締役専務の斎藤日出夫氏から開催日時などが説明され、復興をテーマに、例年とは違うチャリティ企画が用意されることなどが紹介された。
KDDI メディア・CATV推進本部 本部長の河上浩一氏は、これまで発売したFMラジオ対応の携帯電話や「LISMO WAVE」でFMラジオの番組が聴取できることを紹介したほか、1月16日にKDDIが発表したスマートフォン向け新サービス「auスマートパス」に「LISMO WAVE」が含まれることを紹介。「FMラジオに触れて頂く機会などが一層深まる」アピールした。
発表会では、現在は海外にいるという福山雅治から届いたビデオメッセージも紹介された。福山は、震災や復興支援について「1年だから記念ということではなく、この後も続いていくこと」と、継続して取り組んでいくべき事柄とした上で、「話がきて嬉しく思った。デビュー当初に、FMヨコハマで番組を持たせてもらい、その後もbayfmや、TOKYO FMなど、もう20年以上やっている。(出演依頼が)やっときた、という思い。FMラジオは思い入れのある場所で、ライブができるの光栄。宮城県の元気を、音楽とともに全国に届けたい」とコメントを寄せた。
福山雅治からビデオメッセージが届けられた | 発表会の会場では、司会役のFMパーソナリティが生放送で「MEET THE MUSIC LIVE」の告知を行い、福山雅治がライブを行うと発表した |
2012/1/18 15:54