プレミア・リーグやケンブリッジ大学とコラボの英語学習アプリ
ブリティッシュ・カウンシルは、スマートフォン向けに英語学習アプリ4製品を配信する。iOS向けのほか、2つはAndroid版も用意される。
ブリティッシュ・カウンシルは、英国の公的な国際文化交流機関。英語学習の機会を提供する活動にも力を入れており、日本ではすでに25年の活動実績を持つ。Webサイトなどではこれまでも展開されていたが、スマートフォンの普及を受け、英語学習アプリも提供している。
新たに発表されたのは、「British Council 英単語」「プレミア・スキル」「私の単語帳2」「LearnEnglish 英文法」の4つ。いずれもiOS向けで、「私の単語帳2」「LearnEnglish 英文法」はAndroid版も用意される。
「British Council 英単語」はすでに配信中のアプリで、1ダウンロード170円。ひとつの英単語に6回出会うと学習効果が高まる、というコンセプトで、10の単語を1セットとして、穴埋めやアナグラム、単語と意味の神経衰弱など6種類の方法で単語を学習できる。単語は1500種類が収録されている。
「プレミア・スキル」は、12月9日に配信が開始され、利用料は無料。英国イングランドのサッカー1部リーグ「プレミア・リーグ」とのコラボレーションによる、サッカーにまつわる単語を収録したアプリ。100種類のサッカー関連の英単語が意味や図などとともに収録されているほか、ユーザーが好みの単語を追加する単語帳の機能も備えている。
「私の単語帳2」は2012年1月の配信を予定し、ダウンロードは無料。有料の追加コンテンツの配信が予定されている。ケンブリッジ大学出版局とのコラボレーションによる単語帳アプリで、初級・中級・上級に分けて、75の単語が予め登録されているほか、追加コンテンツで単語を増やしたり、ユーザーが登録したりできる。
「LearnEnglish 英文法」は2012年1月の配信を予定し、ダウンロードは無料。有料の追加コンテンツの配信が予定されている。英文法を学習できるアプリで、あらかじめ150以上の問題が登録されている。ゲームなどさまざまな形式で学べるほか、テストを行うと、スコアやかかった時間などがまとめて確認できるようになっている。
「British Council 英単語」学習画面 | 「プレミア・スキル」学習画面 |
「私の単語帳2」学習画面 | 「LearnEnglish 英文法」学習画面 |
(C)British Council 2011
■“英国通”を競うクイズ大会も開催
12月8日には駐日英国大使館にて、記者や招待客向けにアプリの説明と、選抜者によるクイズ大会が行われた。
ブリティッシュ・カウンシル 駐日代表のジェフ・ストリーター氏は、同機関のこれまでの活動を紹介し、「単に学習するだけでなく、新しい世界を開くきっかけとなってもらえれば。本日発表のモバイルアプリも、多くの発見や楽しみが詰まっている」とアピールした。
アプリを解説した、ブリティッシュ・カウンシル 英語教育部門 セールス&マーケティング部長の石井光彦氏は、「アプリ開発に関してユニークなのは、英国政府観光庁やプレミア・リーグなどとコラボレーションしている点」と、公的機関のネットワークを活用したユニークな内容になっているとし、「アプリを通じて、より多くの方に英語学習機会を提供していきたい」と意気込みを語った。
ブリティッシュ・カウンシル 駐日代表のジェフ・ストリーター氏 | ブリティッシュ・カウンシル 英語教育部門 セールス&マーケティング部長の石井光彦氏 |
さまざまな英語学習アプリを提供している | 新しい4つのアプリ |
説明会の途中と最後には、すでに提供されている英国に関するクイズアプリ「BritQuiz」(ブリット・クイズ)のチャレンジで、7月以降月間優勝者となった5名が登壇。アプリ収録の問題をベースに、「アップルの有名な製品をデザインした英国出身の人物は?」といった具合に各人に出題されるラウンド1に続き、ボタン早押し式で、難易度が上がったファイナルラウンドを実施。
ファイナルラウンドでは「日本の有名なキャラクターで英国出身というプロフィールのキャラクターは?」などの、ユニークながらも難しい問題が続き、回答者が出ない問題もしばしば。少ないチャンスをものにし、僅差で優勝した東京都出身の女性には、英国の往復航空券が賞品としてプレゼントされたほか、北海道は札幌から駆けつけたという2位の女性には、ジェイン・オースティンのコレクタブルDVD-BOXが賞品としてプレゼントされていた。
ラウンド1はクイズアプリに新しい問題を加えたもの。正解がほとんどだった | ファイナルラウンドになると回答できない問題も続出。早押しが命運を分けた問題も |
2011/12/8 22:05